
(51)インカレ直前インタビュー⑥/久保賢也
12月7日より全日本大学選手権大会(以下、インカレ)が開幕する。今季は関東大学1部リーグ戦(以下、リーグ戦)で連覇を逃したものの、3位入賞を果たし14大会連続22回目の出場となるインカレ。明大の戦いは12月10日、2回戦から幕を開ける。悲願の王座奪還へ。一戦の負けも許されない戦いが今、始まる。
今回はDF久保賢也(商4=大宮アルディージャU―18)のインタビューをお届けします。
――明大での4年間はどのようなものでしたか。
「明治に入ってサッカーに対しての捉え方が非常に変わりました。自分が1年生の時に早川友基(令2営卒)さんが4年生だったのですが、取り組む姿勢からプレーのところまで全て圧倒されて、自分が高校からやってきたサッカー観がいい意味で覆されました。そこでもサッカーの取り組み方やプレーの選択の仕方が一新され、どんどん挑戦していこうという気持ちになりました。1年目はトップチームで試合に出たり非常にうまくいっていたのですが、2年目の天皇杯予選で試合に負けてから、自分の人間的な弱さを監督からも言われました。そこから試合に出る時間が少なくなって。苦しい時間が非常に続きましたが、それでも3年次でリーグ戦に3試合出て、今年もリーグ戦2試合と定期的に出ていて、試合に出られない実力ではないですが、やはり人間的な部分が大切だなということを痛感した、学んだ4年間だったかなと思います」
――ご自身にとって栗田監督はどのような存在ですか。
「1、2年生のまだまだ自分が未熟だった頃は、すごく厳しいオーラがある方なので圧倒されていました。3、4年生になって、栗田さんの言っていることは深いというか、先が見えていると思います。考え方の部分で言われることが多いのですが、今の立場になって聞いていると、そこはこういうことだったんだと分かります。栗田さんからの指摘に対して自分の中で、例えば試合中でミスして気分が熱くなっている時でも、素直に受け入れられるような、すっと入ってくるというか、そういったことが栗田さんにはあるなというのがあって、すごく尊敬している存在です」
――同期に対しての思いをお聞かせください。
「本当に仲が良くて卒業してもこれからもずっと仲良く遊んでいるのではないかなというふうに感じます。どの学年を見ていてもみんなでいる時間は一番長いと思いますし、学年で集まってご飯食べに行ったりとか飲みに行ったりとかは、その回数も含めて多い学年だと思います。本当に仲が良くて、いろいろなことを喋れる仲だなと思います」
――下級生への思いをお聞かせください。
「毎日練習が繰り返されていると思いますが、一つ一つに本気で自分がどんどん高みを目指せるように、高みに立つために必要なものを毎日毎日考えて取り組んで欲しいと思い明日。自分たちの代で日本一は達成できていないですし、日本一どころか大会タイトルを取るところもまだ達成できていないので、後輩には最後インカレで優勝して、最高の景色を見せてあげたいと思います」
――インカレに向けてチームで話されていることはございますか。
「日本一を取りに行くためにまだまだ三原則の部分で甘さがあることは監督からも言われていますし、4年生としてはどれだけ明治の三原則を大事にして戦うかというところが最後の勝負の際に繋がってくると思います。そこは4年生として厳しくやって、どの大学よりも上回るような試合ができるように練習からやっていこうという話をしています」
――インカレの初戦に向けて、改めて意気込みをお願いします。
「現時点で自分が一番手ではないという現実があります。そこに向けて自分が出るという強い気持ちを持って日々練習していきます。チームとして甘さが少しでもあったら負けてしまうというのは4年間を通して学んでいることです。そういったものを繰り返さないように厳しさを持って、しっかりと一つ一つ勝てるように、しっかり足並みを揃えて圧倒して勝ちたいなと思います」
――ありがとうございました。
[下元天花]
◆久保 賢也(くぼ・けんや)商4、大宮アルディージャU―18、182センチ、78キロ
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