
(49)インカレ直前インタビュー④/倉俣健
12月7日より全日本大学選手権大会(以下、インカレ)が開幕する。今季は関東大学1部リーグ戦(以下、リーグ戦)で連覇を逃したものの、3位入賞を果たし14大会連続22回目の出場となるインカレ。明大の戦いは12月10日、2回戦から幕を開ける。悲願の王座奪還へ。一戦の負けも許されない戦いが今、始まる。
今回はMF倉俣健(文4=前橋育英)のインタビューをお届けします。
――インカレに向けての心境をお聞かせください。
「今シーズンはずっとケガをしていて、歯がゆさと悔しさが印象に残っています。インカレはチームのためにという気持ちが大切だと思うので、チームのために何ができるかを常に考えていきたいと思います」
――下級生の頃はどのようなことを考えて練習に取り組んでいましたか。
「自分たちの同期は1年生から(トップチームに)出るのが早かったので、そこは刺激でしかありませんでした。1年生の頃はトップチームに入らせてもらいながらもリーグ戦に出ることはできませんでしたが、同期が試合に出場するのを見て、自分も頑張ろうと常に思っていました」
――人間性の部分で高校と大学で変化を感じたことを教えてください。
「高校時代ももちろん人間性を重んじた指導をされましたが、栗田(大輔)監督は社会人で働いていた経験をもとに、自分がどう社会に出たら活躍できるのかを指摘してくださるので常に自分のためになっていると思います。人間教育を受けて一流の社会人へと成長できるのは、明治だけだと思います」
――栗田監督に言われたことで印象に残っていることはございますか。
「栗田監督の『常にマニュアル通りにやるな』という言葉をよく覚えています。仕事をしている時はその言葉を頭に置きながらやっていました。その場所、時期などを考えて適切な行動を取っていました」
――明大サッカー部は当たり前の水準が高い中で、大切なものは何だとお考えですか。
「環境は一緒なので、どう変化させるかが大事になってくると思います。栗田監督が変化を出せる選手がいい選手だとよくおっしゃります。やはり、そこがとても大切だと考えています」
――変化を出せるという点で、人とは違う強みの見つけ方はどこにあるとお考えですか。
「名古屋グランパスの森下さん(龍矢・令2文卒)が全体ミーティングに来た時に言った『思い切りプレーする』という言葉で、妥協の連続であるサッカーや私生活での、今日はここまででいいやという限界を1個突破できる選手が他とは違う力を生み出せると思いました。チャレンジするプレーや思い切り表現することを重ねて変化が生まれると思います」
――同期への思いをお聞かせください。
「僕はこの同期じゃなかったら4年間続けられなかったと思います。同期の色はがむしゃらさと元気さだと思うので、それを全員がピッチの上で表現して、優勝をつかみ取れたらいいなと思います」
――インカレへの意気込みをお聞かせください。
「五冠という目標を掲げて、まだどのタイトルも取れていないので、もう正直優勝しか考えてないです。その中で4年生一人一人が立場に関係なくチームに貢献して、責任を持って最後に4年生がチームを勝たせたいと思います」
――ありがとうございました。
[岩田英佑]
◆倉俣 健(くらまた・たける)文4、前橋育英、174センチ、66キロ
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