(149)MARCH対抗戦2023事後インタビュー⑤/尾﨑健斗駅伝主将、綾一輝、溝上稜斗

2023.11.25

 箱根駅伝(以下、箱根)に出場するMARCH5大学が顔をそろえた今大会。ハーフマラソンと比べてスピード勝負のレースが繰り広げられる1万メートルで多くの選手が積極的な走りを披露し、自らの実力を示した。白熱したレース後に行われたインタビューの模様をお届けする。

 

 第5回は尾﨑健斗駅伝主将(商3=浜松商)、綾一輝(理工1=八千代松陰)、溝上稜斗(商3=九州学院)のインタビューです。

 

尾﨑

4組13着 28分50秒89 自己ベスト

――今回の走りを振り返っていかがでしたか。

 「MARCH対抗戦は他の大会に比べて華やかでそのような舞台で走ることができて楽しかったです。自己ベストは出たので、そこは評価したいと思います」

 

――良かった点と逆に課題に感じられた点を教えてください。

 「世田谷246ハーフマラソン(以下、世田谷ハーフ)に続けての連戦だったのですが、外すことなく走れたことが良かった点です。課題はやはり他大学と比べた時にどうしても力の差を痛感したといいますか、まだまだだと感じたのでどちらも含めてすごく収穫のある大会だったと思います」

 

――ご自身の走りの満足度はいかがでしょうか。

 「前半から速いペースでレースが進んでいって、そこに少しトライをしてみようと走りました。6キロぐらいまでは付いていけたのですが、7~9キロにかけて3分前後かかってしまいました。練習内容がそのまま出てしまったといいますか、夏から継続的に練習が積めていなかった結果だと感じます」

 

――これからどのようなことに取り組まれますか。

 「1週間後ぐらいから合宿が始まるのですが、ための時期は11月で終わりで12月に入ると仕上げをする時期になります。チームとして目的の軸をずらさずにチーム一丸となって箱根に向かって取り組めたらいいと思います」

 

――ありがとうございました。

 綾一輝(理工1=八千代松陰)

4組15着 28分56秒53 自己ベスト

――レースを振り返っていかがでしたか。

 「ケガ明けのレースで全然調整していなかったのですが、28分台が出れば自分の中で良いと思っていました。決していいタイムや順位でもないのですが、最低限走ることができたと思います」

 

――自己ベストを更新され28分台に到達しました。

 「特に何も思わないといいますか、本来ならもっと28分台前半を出すべきだと思っていたので、タイムに関しては最低限だと思っています」

 

――収穫と課題をお願いします。

 「収穫はしっかり前を追えたことです。課題はラストがまだまだ上げられないということと切り替えがやはりまだできませんでした。豪さん(山本豪駅伝監督)にも言われたのですが、そういったことはやはり練習でやっていかないと改善できないので、これから取り組んでいきたいと思います」

 

――今後に向けて意気込みをお願いします。

 「合宿ではしっかり練習をこなして1年生ではあるのですが、箱根で往路を走れるように頑張ろうと思います」

 

――ありがとうございました。

 溝上稜斗(商3=九州学院)

溝上

4組20着 29分24秒34

――レースプランを教えてください。

 「今回は今まで自分がずっと課題に挙げてきた、きつくなったところで弱気になることを、箱根に向けて克服するために絶対に攻める走りをすると決めていました。最終組は青学大や中大のエースの方がいてその中で走れる経験はあまりないので、どんなにハイペースになっても行けるところまで付いていくと決めていました」

 

――得られた収穫と課題をそれぞれお願いします。

 「収穫は箱根を意識した中で突っ込む走りや攻める走りができたことです。課題はその後半をせめて3分ペースで抑えたかったのですが、3分を過ぎてしまったことが課題だと思います」

 

――世田谷ハーフからどのような取り組みをされましたか。

 「この2戦は結果を狙って挑戦するのではなく、しっかり練習のボリュームを増やし、それぞれ目的を持って取り組むという位置付けでした。世田谷ハーフが終わった後もしっかり距離を踏み練習のボリュームを持たせました」

 

――昨年度もMARCH対抗戦を走られましたが、昨年度から成長を感じられる部分はありますか。

 「昨年度は全然箱根を意識した走りができていなかったのですが、今年度は前半だけでもしっかり箱根を意識して他大学のエースの方と一緒に先頭を走ることができました。実力的にはまだまだなのですが、気持ちの面で少し成長ができたと思います」

 

――ありがとうございました。

 

[覺前日向子、原田青空]