
(148)MARCH対抗戦2023事後インタビュー④/橋本基紀、堀颯介
箱根駅伝(以下、箱根)に出場するMARCH5大学が顔をそろえた今大会。ハーフマラソンと比べてスピード勝負のレースが繰り広げられる1万メートルで多くの選手が積極的な走りを披露し、自らの実力を示した。白熱したレース後に行われたインタビューの模様をお届けする。
第4回は橋本基紀(商4=専大松戸)、堀颯介(商2=仙台育英)のインタビューです。
橋本基
3組8着 29分21秒20 自己ベスト
――レースを振り返っていかがでしたか。
「もし箱根で走れなかったら今回が人生最後のレースかもしれないっていうところで、最初からしっかり攻めて出し切ろうという思いでした。あとは箱根のメンバーに入ってくるためにはとても重要なレースだと思っていたので、少しでもメンバー選考に絡めるようにしっかりベストを尽くそうという思いで走りました」
――箱根のメンバー選考に絡むという面では手応えはありましたか。
「タイム的にはやはり28分台が必要かなと思っていたので、満足できている状態ではないです。それでも、やるべきことは自分の中でやり切れたかなと思っています」
――先頭にペースメーカーが付いていましたが、レースの駆け引きなどは走っていていかがでしたか。
「自分はとにかく先頭のペースメーカーに付いていって、粘ってタイムを出すということを意識しました。駆け引きというよりかはしっかり前の集団で勝負するっていうところを意識して走っていました」
――世田谷246ハーフマラソン(以下、世田谷ハーフ)からMARCH対抗戦までの調整はどんな部分を意識してきましたか。
「もともとMARCH対抗戦に出る予定はなかったのですが、世田谷ハーフの結果を踏まえて今回エントリーしました。世田谷ハーフの疲労がある中でもしっかり合わせつつ、ピークはやはり箱根なので練習量を落とさないようにというのを意識してやってきました」
――会場の雰囲気はいかがでしたか。
「こういった大会はなかなかないですし、応援も届いていたのでとても力になりました」
――箱根に向けて強化したい部分はありますか。
「何か新しいことを始めるというよりは、大学4年間と中学生からずっとやってきた自分の感覚を頼りにしっかり頑張っていきたいと思っています」
――今後の意気込みをお願いします。
「最後の箱根になるので、走りで必ずチームに貢献していきたいと思っています」
――ありがとうございました。
堀颯介(商2=仙台育英)
堀颯
3組2着 28分48秒86
――今回のレースを振り返っていかがでしたか。
「今回は順位を狙ったレースだったのですが、その中で2位という結果で悔しさが残るレースでした」
――レースプランはどういったものを想定していましたか。
「ただ1位を狙うレースとして臨んだので、しっかり7000メートルまでは付いて残り3000メートルで勝負だと思っていました。しかし離れたりしてしまって、無駄な動きがあったので、そこを減らしていかないといけないと思いました」
――収穫と課題をお願いします。
「収穫はラスト1周を上げられたところで、課題はやはりラスト勝ち切れなかったところとレース運びで無駄な動きがあったので、そういうところを減らしていければ自己ベストには近づいていくのかなと思います」
――MARCH対抗戦は演出も迫力があると思いますが、その点に関してはいかがでしたか。
「どこを走っても応援が聞こえて本当に元気が出たので、記録を狙うにはいい大会だと思いました。来年度も機会があれば出たいと思います」
――ハーフマラソンではなく、MARCH対抗戦に出られた意図はありますか。
「自分は箱根で山下りがメインになってくると思います。スピードが求められてくるので、ハーフマラソンというよりはしっかりこの10キロでスピードを意識して走らなきゃいけないと思ったので今回はMARCH対抗戦に出ました」
――次に出られる大会はありますか。
「大会には多分出ないと思うので、11月は距離を踏んで12月はうまく箱根に合わせられるように頑張りたいと思います」
――これからに向けて意気込みをお願いします。
「前回の箱根は6区区間8位で満足していたのですが、今年度シード権を取るためには区間8位では満足できない、もっと上を目指さないといけないと思いました。それを実現できるように、これからまだ1カ月以上あるのでしっかり追い込んで、今までで一番のパフォーマンスを出せるように頑張りたいと思います」
――ありがとうございました。
[原田青空、松原輝]
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