
(64)ONE TEAM ONE MEIJI〜100代目の誇りとともに〜 為房慶次朗「絶対に大学選手権で優勝する」
「全員で日本一の集団を作る」。廣瀬雄也主将(商4=東福岡)が今年度のスローガン『ONE MEIJI』に込めた意味だ。100周年という節目の年。悲願の関東大学対抗戦(以下、対抗戦)、全国大学選手権(以下、選手権)優勝に向けて一人一人が鍛錬に励み、ラストシーズンを迎えた。4年生に明大での4年間の感想と、最後の戦いに向けての意気込みを伺った。11月1日より連載していく。
第22回は為房慶次朗(文4=常翔学園)選手のインタビューをお送りします。(この取材は10月19日に行われたものです)
――4年間を振り返っていかがですか。
「しっかり試合に出られるようになったのが3年生の時で、2年生までは悔しい思いをしていました。それでもみんなとラグビーをするのが楽しくて、その魂は変わらずにここまで続けることができました」
――4年間で一番印象に残っている試合を教えてください。
「一番印象に残っているのは、1年生の時の対抗戦、慶大戦です。最後自分がペナルティーを取られて、ペナルティーゴールで負けてしまったのでその時は本当に悔しかったです。そこから試合に出られなくなって、悔しい思いをしたので一番印象に残っています」
――4年間で一番つらかった、大変だったことを教えてください。
「2年生の春シーズンに入る前に走り込みのメニューがあったのですが、とてもしんどかったです。亀井茜風(政経4=長崎北陽台)と『辞める?』ってずっと言っていました(笑)。本当に大変でした」
――その走り込みから得られたものはありますか。
「それが終わってからの最初の試合は全くしんどくなかったです。走れるようになったので、ブレークダウンの質やボールに対しての働きかけ、タックルなどは、4年間でとても成長したと思います」
――最上級生になった今、先輩方の存在はどう感じていますか。
「大きかったです。1年上の先輩とも仲が良かったですが、それでも先輩なので、ずっと頼りっぱなしにしていました。それで今4年生になって、僕たちが頼られる番になっているので、そう考えるとやっぱり先輩はすごかったなと感じています」
――特に尊敬していた先輩はいらっしゃいますか。
「石田吉平(令5文卒・現横浜キヤノンイーグルス)さんです。去年のキャプテンで、高校も一緒でした。練習も真剣にやっていて、自主練の数もとても多かったので、そういうところを尊敬していましたし、影響を受けました」
――明大ラグビー部を選んでよかったことはありますか。
「やっぱり今の4年生の同期に会えたことが1番ですね。面白い人たちばかりですし、元気があります。4年間で(活動が)いやになったのが2年の春ぐらいで、それ以外はずっと楽しくプレーすることができたので、仲間の存在が大きいです」
――4年生として、後輩に残していきたいことはありますか。
「僕は3番なので、あまり他のポジションはわからないですが、3番の子たちにはやっぱりもっとスクラム強くなってほしいですし、本当に楽しくラグビーをしてくれたらそれだけでいいかなと思います」
――為房選手にとってスローガンである『ONE MEIJI』の意味はどのようなものですか。
「一つになるっていうのもありますし、優勝して1位になる、大きい意味があるのではと思います」
――今後の意気込みをお願いします。
「絶対に選手権で優勝したいです。100周年ということもありますし、大学で優勝したことがないので、絶対に優勝したいですね」
――ありがとうございました。
[晴山赳生]
◆為房 慶次朗(ためふさ・けいじろう)文4、常翔学園高、180センチ・110キロ
4年間、特に大きなケガもなくプレーを続けた為房選手。その理由を聞くと「親が頑丈に生んでくれたからですかね(笑)」と一言。
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