
(45)活気あふれるスポーツの街 明大生もボッチャ体験会を実施/神田スポーツ祭り2023
10月最後の週末、スポーツの街・神田は多くの人でにぎわっていた。街行く人々のお目当ては、今回で29回目となる神田スポーツ祭り。小川広場や靖国通り沿いには約30のスキー場ブースが並び、スキー場情報の発信や早割リフト券の販売が行われたほか、加盟店による感謝祭も実施された。今イベントには学生団体・明大まちづくり道場も参加。ボッチャ体験会などで、地域の活性化に貢献した。
◆10・28~29 神田スポーツ祭り2023(小川広場~靖国通り)
主催:神田スポーツ店連絡協議会
▼ボッチャ
明大まちづくり道場
世界有数のスポーツ用品店街である神田小川町では、周囲のスポーツ店が参加する神田スポーツ祭りが毎年開催されている。ウインタースポーツのシーズンが本格的に始まる前に、スキー関連の情報や用品が入手できる今イベントは、愛好家にとって魅力的な機会となる。当日、靖国通り沿いに立ち並んだテントには長い行列ができるところも多く、また加盟店にも多くの人が立ち寄っていた。特設会場となった小川広場では駿河台キャンパスのリバティータワーを背に、来場者が各ブースでの商品購入や抽選会、神保町よしもと漫才劇場の所属芸人が司会のステージを楽しんでいた。
(写真:抽選会の様子)
そんな小川広場では、フットサルコートにて明大まちづくり道場によるボッチャ体験会が行われた。「ボッチャはパラリンピック競技種目ですが、あまり知られてなくて珍しく、お子さんでも簡単にできる遊びなので、ぜひスポーツ祭りでやれたらなと思いました」(浦彩香さん・法3)。手作りのボールを使って道場生と気軽にボッチャを楽しめるほか、ボール作りもできる今企画。家族連れの方やスタンプラリーに合わせて訪れる方など、多くの来場者がボッチャを体験した。近くのボーイスカウトショップのついでに立ち寄ったという3人家族からは「東京大会の時にテレビで見ていたがやるのは初めてで楽しかった」(保護者)「ボールを弾き飛ばして近づけるところが面白かった」(子ども)といった声が聞かれた。また毎年イベントに来場しているという父子は「子どものスキー服を買いに来ていたが、楽しく体験できた」(保護者)「勝負の勝ち負けがつくところが良かった」(子ども)と笑顔で話していた。「1回ゲームをした後に『もう1回やりたい、もう1回やりたい』と言ってくれて、私たちもうれしいかったです」(浦さん)。多くの来場者が、誰もが楽しめるボッチャやパラスポーツの魅力を感じた1日となった。
(写真:ボッチャを楽しむ親子)
今イベントが行われた神田は、御茶ノ水や神保町、小川町に囲まれた一帯であり、楽器店や古本屋、スポーツ店などが集まっている長く歴史のある街である。また、周辺には大学や予備校もあり、学生街としての機能も大きい。今イベントを主催した神田スポーツ店連絡協議会で会長を務める角谷幹夫さんは、学生と地域の関わりに期待を寄せている。「明大まちづくり道場さんにも協力していただいて、千代田区も入って、官・民・学生という連携でうまくできています」(角谷さん)。少子化や後継者不足などで地域コミュニティーの衰退が危惧される昨今、地域の活性化に学生の存在は重要だ。そのためにも、まずは自分の周りの地域に関心を持ってはどうだろうか。「駅と学校を往復するだけじゃなく、街を探索すると今までと変わったところがあるはずです。だからこそ、よく街を歩いて楽しんでください」(角谷さん)。明大生のみなさんも、ぜひ駿河台の魅力を今一度探してみて欲しい。今後、学生と地域の関わり、またボッチャなどのパラスポーツがさらに広まっていくことに期待したい。
(写真:店頭に置かれたイベントのパンフレット)
[渡辺悠志郎]
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