(140)上尾シティハーフマラソン事後インタビュー①/山本豪駅伝監督

2023.11.21

 箱根駅伝予選会(以下、予選会)のメンバーが出場した上尾シティハーフマラソン(以下、上尾ハーフ)。出場した9人中5人が自己ベストを更新するなど収穫の多いレースとなった。今回はレース後のコメントをお届けする。

 

 第1回は山本豪駅伝監督のインタビューです。

 

――今大会の総括をお願いします。

 「今回は練習の流れの中で、そこまで調整せずに出ていきましょうと。保険をかけた走り方じゃなくて、みんなチャレンジングにやってくださいというのは言っていました。なのでみんな最初は割とハイペースだったと思いますが、みんな付いていってそこで粘って、ある程度のタイムで帰ってきてくれたので良かったんじゃないかなと思います」

 

――予選会に出場したメンバーをこのレースに固めた理由は何かありますか。

 「予選会はフリーで走った選手もいるけど大体は集団走で、言ってみれば安全に行ったレースでした。ここはそんな安全な走り方をしなくてもいいからとにかく本当のハーフマラソンのきつさというか、最初からしっかりハイペースで入ってどれだけ持ちこたえられるかという各自の現状を知ってほしいなというのもあったので、そういった狙いで出しました」

 

――多くの選手が自己ベストを更新しました。良かった選手はいらっしゃいましたか。

 「上位に来た選手はみんなほぼ合格だと思います。響(吉川響・文2=世羅)と児玉(真輝・文4=鎌倉学園)は相変わらず安定しているなと。次が大湊(柊翔・情コミ1=学法石川)、森下(翔太・政経2=世羅)、山本樹(営2=専大松戸)、このあたりですね。森下本人は物足りないんじゃないかと思いますが、大湊と樹に関しては良かったんじゃないですかね」

 

――このあとは合宿も行われると思います。どういった調整を行っていきたいですか。

 「ちょうど1カ月前ぐらいの合宿になります。合宿というとみんな少し張り切って量をやりがちなんですけど、1カ月ぐらい前でたくさんやってしまうと当日疲労が抜け切らないので、そこを注意してやっていきたいなと思っています。調整にだんだん入っていきますから、そういったことも伝えながらうまくピーキングを合わせていきたいなと思っています」

 

――仕上げの合宿みたいな感じでしょうか。

 「仕上げの手前、ここから仕上げですよっていう最後のちょっとした追い込みの練習という感じですね」

 

――今週はMARCH対抗戦も行われますが、出場選手に求める走りはありますか。

 「予選会組で、上尾ハーフに出ないでMARCH対抗戦に出る綾(一輝・理工1=八千代松陰)や堀(颯介・商2=仙台育英)は自己ベストを出してほしいなと思います。また先週の世田谷246ハーフマラソンに続いて出場する尾﨑(健斗駅伝主将・商3=浜松商)や基紀(橋本基紀・商4=専大松戸)、溝上(稜斗・商3=九州学院)がどのぐらいで走るかというのを、もう1回見てみたいなと思います」

 

――基準となるようなタイムはありますか。

 「特にはないですが、レースの中でどういった走りをするかですね。気候によってもタイムは変わりますから、大事なのはレースの内容ですね」

 

――最後に意気込みをお願いします。

 「意気込みは変わらず、学生たちが箱根駅伝で8位というのを掲げていますから、とにかくそれを取りにいくというだけですよね。とにかくシード権を取りにいくと。そのために必要なことを粛々とやっていきます」

 

――ありがとうございました。

 

[萩原彩水]