
(56)ONE TEAM ONE MEIJI〜100代目の誇りとともに〜 松下潤一郎「自分のできることを全力で」
「全員で日本一の集団を作る」。廣瀬雄也主将(商4=東福岡)が今年度のスローガン『ONE MEIJI』に込めた意味だ。100周年という節目の年。悲願の関東大学対抗戦(以下、対抗戦)、全国大学選手権(以下、選手権)優勝に向けて一人一人が鍛錬に励み、ラストシーズンを迎えた。4年生に明大での4年間の感想と、最後の戦いに向けての意気込みを伺った。11月1日より連載していく。
第18回は松下潤一郎(法4=筑紫)選手のインタビューをお送りします。(この取材は10月21日に行われたものです)
――4年間を振り返っていかがですか。
「すごくあっという間だなと思います。また、高いレベルでプレーができて、すごく楽しくラグビーができているなと感じています」
――4年間で一番印象に残った試合を教えてください。
「2年生の時のジュニア戦の帝京大戦です。その試合が自分にとって初めてのジュニア戦のスタメンでした。すごく緊張していましたが、とてもいい試合ができて、個人的にも相手のスクラムでペナルティーを取ることができました。それがすごくうれしくて、自分の中で自信を持てるようになった試合です。結果としては同点で、勝ちたかったですがそれもまたいい思い出になっています」
――4年間でつらかったことや大変だったことはありますか。
「スクラムです。僕はスローイングを強みとしているのですが、その一方で1、2年生の頃はスクラムが全然良くありませんでした。先輩たちにも負け続けて、どうしたらいいのか分からない状態になるほど悩みました。FWコーチの方にもアドバイスをもらったり、怒られたりするなど愛のある指導をしていただきました。」
――その困難をどう乗り越えましたか。
「スクラムの映像をしっかり見るようになりました。また、自分でどれだけ自主練をして、スクラムと向き合うことができるかが大事だと考えています。今年からなのですが、中山律希(政経4=天理)と首のトレーニングをしていて、それのおかげでスクラムにすごく自信が持てるようになりました。どれだけみんなと違う時間帯で練習できるのかが大事だと思います」
――厳しい環境の中でも4年間プレーし続けることができた要因はありますか。
「下級生の頃は、ただ試合に出ること、紫紺のジャージーを着ることを目標として頑張っていました。実際に紫紺のジャージーを着られるようになってからは、明大の2番としてふさわしい選手になれるように、歴代の先輩方に一歩でも近づけるようにというのは意識しています」
――明大ラグビー部に入って良かったことはありますか。
「明大ラグビー部はすごく応援されていると感じていて、試合を見にきてくださる方々の数が他の大学よりも多いので、誇らしく思います。また、4年生の同期はすごくいい人ばかりで、いい友達に出会えたのはとても良かったなと思います」
――後輩に向けてのメッセージがあればお願いします。
「毎日コツコツ練習をやり遂げることが自分の成長になると思います。諦めたくなる時もありますが、継続することが大事だと思います」
――松下選手にとってスローガンである『ONE MEIJI』の意味はどのようなものですか。
「僕の中では、みんなで明大ラグビー部を作っていくという意味だと思います」
――今後の意気込みをお願いします。
「対抗戦は残り3試合で、全国大学選手権に入ったらいつ負けるか分かりません。なのでセットプレーなど、一試合一試合自分のできることを全力で出していきたいと思います」
――ありがとうございました。
[晴山赳生]
◆松下 潤一郎(まつした・じゅんいちろう)法4、筑紫高、172センチ・99キロ
ドラマ鑑賞が趣味の松下選手の最近のお気に入りは『いちばん好きな花』。「人間関係がリアルな感じで面白いので、ぜひ見てみてください!」
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