(50)ONE TEAM ONE MEIJI〜100代目の誇りとともに〜 住吉一晟「目の前のことに全力で」

2023.11.13


 「全員で日本一の集団を作る」。廣瀬雄也主将(商4=東福岡)が今年度のスローガン『ONE MEIJI』に込めた意味だ。100周年という節目の年。悲願の関東大学対抗戦(以下、対抗戦)、全国大学選手権(以下、選手権)優勝に向けて一人一人が鍛錬に励み、ラストシーズンを迎えた。4年生に明大での4年間の感想と、最後の戦いに向けての意気込みを伺った。11月1日より連載していく。

 

 第12回は住吉一晟(文4=国学院久我山)のインタビューをお送りします。(この取材は10月19日に行われたものです)

 

――明大に進学を決めた理由を教えてください。

 「高校3年生のときに久我山で思ったような結果が残せなかったので、大学で日本一を取りたいという気持ちがあり、またより高いレベルで成長したかったので明大を選びました」

 

――全国から強豪選手が入学する中でプレーを続けていくことに不安はありましたか。

 「寮生活が自分にとっては初めてで、親元を離れて生活をしていくことや先輩とうまくやっていけるかっていう部分で最初は不安がありましたが、すごく優しい先輩方に囲まれて最初の一年を過ごせたなと思いますね」

 

――特に仲良くしていただいた先輩はいらっしゃいますか。

 「1年生の頃だと同じ久我山の先輩だった柴大河さん(令3法卒)と、2年生の時は尾関右樹さん(令4文卒)が特に仲良くしてくださいました」

 

――試合に出場する際に常に意識していることを教えてください。

 「1番は自分の役割を遂行することだと思っています。その次に自分の強みを出すことですね。その2点を特に意識しています」

 

――自身はどのような役割を担っていると感じていますか。

 「4年生になってからは自分自身の目の前ことだけではなく、周りを見ることも大切になってくるので、今の自分がそれを完全にできているわけではないですがそこは意識していると思いますね。あとはブレークダウンとかが自分一番の仕事になってくるのでそこで持ち味や強みを発揮できるようにすることが役割かなと思いますね」

 

――フランカーにはスピードやパワー、さまざまなことが要求されると思いますが苦労した部分はありますか。

 「自分はそこまで体が大きいわけではないので、日本代表レベルの選手たちとしのぎを削るときに派手なプレーはできないなと思う部分があってきついと感じる部分です」

 

――住吉選手の持ち味を教えてください。

 「タックルやブレークダウンのプレー一つ一つの激しさが自分の持ち味だと思っています」

 

――出場された試合で印象に残っている試合はありますか。

 「3年生の10月頃の日体大戦です。リザーブで登録されていたんですけど、アクシデントがあって急遽スタメンとして出場することになり緊張していたのを今でも覚えています。そんな中でも自分の持ち味を出せてチーム内でMVPをもらうことができたので、すごく印象に残っています」

 

――座右の銘「やるか?やるか」の理由を教えてください。

 「高校1年生の時にケガをして、それから結局高2、3と試合になかなか出場できなくて、ずっと挑戦はしてきたつもりだったんですけど→、どこかでやらない選択をしてしまったと思ったので、自分が何か困難や難しい場面に直面した時にやらない選択肢はないというか無理でもやってみるっていうことが大事なので、「やるか、やらないか」ではなくまずはやってみるということで「やるか?やるか」ですね」

 

――目標としている選手を教えてください。

 「一番近いところにいる目標は同期の森山(雄太・政経4=東福岡)で、今もずっとAチームで試合に出ているので自分も見習いたい部分がありますね」

 

――残りの時間でやり遂げたいことはありますか。

 「個人としてはやっぱりチームの中での役割を最後まで全うしてやりきるところですかね。やりきることが大事だと思うので、最後まで頑張りたいと思います」

 

――ありがとうございました。

 

[成田美彩子]

 

◆住吉 一晟(すみよし・いっせい)文4、国学院久我山高、182センチ・100キロ

筆者が住吉選手と中高が同じでずっと応援していたという話をすると、笑って高校時代の他愛もない話を気さくにしてくれた。