
(44)ONE TEAM ONE MEIJI〜100代目の誇りとともに〜 大宮修平「チームはなくてはならない存在」
「全員で日本一の集団を作る」。廣瀬雄也主将(商4=東福岡)が今年度のスローガン『ONE MEIJI』に込めた意味だ。100周年という節目の年。悲願の関東大学対抗戦(以下、対抗戦)、全国大学選手権(以下、選手権)優勝に向けて一人一人が鍛錬に励み、ラストシーズンを迎えた。4年生に明大での4年間の感想と、最後の戦いに向けての意気込みを伺った。11月1日より連載していく。
第6回はスタッフ副務・大宮修平(理工4=明和)のインタビューをお送りします。(この取材は10月12日に行われたものです)
――学生スタッフになったきっかけを教えてください。
「高校の時にラグビーを始めて、途中から明治でいう学生コーチの立場になりました。チームを支える立場が面白いなって思っていたのと、あとはラグビーを始めるきっかけになった先輩が大学でもラグビーをやっていて、それがすごくかっこいいなって思っていました。大学でも(ラグビー部スタッフを)やりたいなっていう思いがあって、1年生しか入部はできないし、もうやるか!と思って入りました」
――学生スタッフになって良かったことを教えてください。
「選手の試合以外の準備している期間や苦労しているところも間近で見られて、身近な存在でいられるところです。あとは、マネジャー面でいうと、他の大学生じゃ経験できないようなことができます。それこそ大きな額のお金を扱わせてもらったり、外部の会社の方とやり取りをしてイベントや企画を立ち上げたり、貴重な経験をさせてもらえているところもすごく良かったなと思います」
――学生スタッフになって大変だったことを教えてください。
「隔週で試合があるので土日に試合をして、月曜日から部活はオフだけど学校があるのが大変でした(笑)。あとは、日本一を目指すチームということもありレベルの高さを求められるところです。他の学生スタッフには大人のスタッフがいるんですけど、マネジャーは自分たちだけでやらないといけないところがあるので、自分の仕事にきちんと自信を持って仕事をしなければならないところが大変でした」
――4年間を通じて、ご自身にとってチームはどんな存在になりましたか。
「最初は箸本龍雅(令3商卒・現東京サントリーサンゴリアス)さんや山沢京平(令3政経卒・現埼玉パナソニックワイルドナイツ)さんがいて明治でやれるんだっていう気持ちが強かったんですけど、これまで過ごす時間も密度もすごく長くて濃かったので、ありきたりですが〝なくてはならない存在〟になりました。選手もマネジャーっていう立場だけじゃなくて同期として見てくれますし、みんな仲良くて面白いのですごくいい存在だなと思っています。あと、4年生になってチームの根幹により関わるようになってから、すごくまれな存在だなって感じるようになりました。全員が明確な共通の目標を持って100パーセント努力しているっていう団体は一般的に見たら珍しい存在なのかなと感じます。なので、あと少しではありますが、こういう状況の中で自分はどういうことできるのかなって考えるのはすごくワクワクしますし、今後できない経験だと思います」
――ご自身にとってスローガンである『ONE MEIJI』はどのようなものですか。
「選手もスタッフもOBもファンも全員の力で日本一の集団になろうという意味だと思います。今年始まる時に自分が『ONE MEIJI』に対してコミットできるってなんだろうなって考えたんですけど、責任を選手だけではなくスタッフも全員が持って取り組むという意味があるのかなと思いました」
――引退まで残り3カ月を切りましたが、どんな期間にしたいですか。
「これからの3カ月は隔週で試合があって、僕らはもちろん選手もすごくきつい期間になってきます。ただ、この期間だから頑張ろうっていうのはみんな分かり切っていることだと思うので、春夏と同じように変わらず、毎回100パーセントの準備をいつも通りしていきたいなと思います」
――ありがとうございました。
[安室帆海]
◆大宮 修平(おおみや・しゅうへい)理工4、明和高
高校時代所属していたラグビー部のスポットコーチが雪の早明戦でキャプテンを務めていた大西一平氏で、ユニホームが紫紺ジャージーに似ていたそう。「その時から明治に縁があったかもしれないですね(笑)」
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