
(37)ONE TEAM ONE MEIJI〜100代目の誇りとともに〜 井上就介「選手にとって最高の環境のために」
「全員で日本一の集団を作る」。廣瀬雄也主将(商4=東福岡)が今年度のスローガン『ONE MEIJI』に込めた意味だ。100周年という節目の年。悲願の関東大学対抗戦(以下、対抗戦)、全国大学選手権(以下、選手権)優勝に向けて一人一人が鍛錬に励み、ラストシーズンを迎えた。4年生に明大での4年間の感想と、最後の戦いに向けての意気込みを伺った。11月1日より連載していく。
第3回はスタッフ副務・井上就介(理工4=明大中野八王子)のインタビューをお送りします。(この取材は10月28日に行われたものです)
――副務として普段されているお仕事を教えてください。
「副務ではあるのですが主な仕事としてはマネージャーの枠組みに入っていて、その中でも自分は財務の方を担当しています。部内のお金周りのことだったり、シーズンが始まった今はお金の調整をしていて、年度頭には予算を組むことなどが大きな仕事です」
――さまざまなお仕事をされる際に常に意識していることを教えてください。
「“選手のために”というところがやはり一番なので大変な仕事も多くはありますが、そういった姿を見せないようにすることを心がけています。選手にのびのびとやってもらいたい、選手をサポートしたいという思いでやっているのに不満が出ていたら、もし自分が選手の立場だったら嫌だと思うのでそこを意識しています」
――選手側からスタッフの姿はどのように見えていると感じていますか。
「先程言ったように大変な姿を見せないように心がけてはいるのですが、それでも『大変なの?』と聞かれるんですよね。どう見えているかはわかりませんが、選手が頑張っているからスタッフも頑張ろう、スタッフが頑張ってくれているから俺たちも頑張ろうと思ってくれていたらうれしいです」
――今年の4年生の雰囲気を教えてください。
「結構しっかりしていると思いますし、現に監督も今年の4年生はそんなに心配していないと言ってくれていて、出ている選手はもちろん、出場機会がない選手も練習では4年生が中心に声出しをしていると感じます。寮内でも下級生ができていない時にはきつく言いますし、でもその分自分たちもちゃんとしようとしていて、『本当の日本一』を掲げているので見られていないところもちゃんとできている印象があります。あと仲はめちゃめちゃいいと食堂で見ていて感じます」
――お客様と関わっていてうれしかったこと、思い出に残っていることはありますか。
「会場に行けば明大を応援してくださっている方って本当に多いなと実感しますし、会場でなくてもペガサスのウエアを着ていると声をかけてもらえることがありました。2年前の大学選手権の決勝の日の朝に最寄りの駅を降りて会場に向かっていたら『明大今日試合だよね。頑張ってね』とOBではない方まで声をかけてくださって、とてもうれしかったです」
――改めて井上副務にとってスローガンである『ONE MEIJI』の意味はどのようなものですか。
「当然やはり日本一ですし、でもその日本一が強さだけではなくて、自分たちは直接ラグビーの部分にかかわれるわけではないですが、本当の日本一って何なのかっていうところ、例えば寮内の環境だったりもしっかりしていると思われるチームにすることができていたら、日本一になった時に良かったと思えると思います」
――ありがとうございました。
[成田美彩子]
◆井上 就介(いのうえ・しゅうすけ)理工4、明大中野八王子高
一番仲のいい選手は高校時代の同期である松本光貴(商4=明大中野八王子)選手。2人でお出かけはないもののご飯にはよく行く仲とのこと。
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