
(16)全日学事前インタビュー③ 宮川昌大
10月26日から28日にかけて、石川県金沢市でインカレの個人戦である全日本大学総合選手権・個人の部(以下、全日学)が開催される。全国の猛者たちを倒し、栄光をつかめるか。今回は宮川昌大(情コミ4=野田学園)、松田歩真(商3=野田学園)、飯村悠太(商1=野田学園)の3選手に、全日学事前インタビューに加えて秋季リーグ戦(以下、秋リーグ)の事後インタビューも行った。第3弾は宮川のインタビューをお届けする。
(この取材は10月18日に行われたものです)
宮川
――秋リーグに懸けていた思いを教えてください。
「3年生の時にグランドスラムを達成できて、4年生の時は自分が主将として出場する機会でしたし、春(春リーグ)と団体インカレ(全日本大学総合選手権・団体の部)で負けてしまっていてどうしても最後優勝して終わりたいと思ったんですけど、最後優勝することができなくて悔しかったです。ですが団体戦は4年間楽しかったって個人的には最後思いました。本当に楽しい4年間でした」
――宮川さんにとっては戸上(隼輔・政経4=野田学園)選手、宇田(幸矢・商4=大原学園)選手がいない中でチームを引っ張らなければならない立場だったと思いますが、そこに関してはどのような心がけをしていましたか。
「自分はプレーでしかチームを引っ張れないと思っていたので、リーグ戦が始まる頃まではやっぱりプレーでチームを引っ張りたいっていう気持ちだったんですけど、いざリーグ戦が始まると、本当に後輩たちみんなすごく頑張ってくれて。自分が引っ張るっていうよりかは、周りの人たちのプレーを見て励まされて、自分が負けても次頑張ろうって思えたので、あんまり大会を通して自分が(チームを)鼓舞するっていうのはなかったです。本当に後輩たちが頑張ってくれたなって思います」
――チームのエースという立場でしたが、個人としてはどのような気持ちでしたか。
「もちろん出る試合は全部勝つっていう気持ちで出て、シングルス通算22勝3敗で終わることができたんですけど、やっぱりダブルスでは、勝率や勝利っていうのがちょっと少なかったので、チームに申し訳ないなっていう気持ちはあります。ですが、大会を通して22勝3敗でこれたことはすごく自信になりました」
――団体戦が楽しかったと先ほど仰っていましたが、秋リーグを振り返っていかがでしたか。
「チーム力は他の大学に比べてもやっぱり一番に近いと思いますし、 優勝することはできなかったんですけど、いろんなファンの方々や保護者の方々が会場にわざわざ足を運んで応援してくださったりとか、SNSとかでもいろんな人に応援してもらったりして本当に明治大学っていうチームはいいチームなんだなっていうのをこの4年間で再認識しました」
――昨年度はグランドスラム達成。明大としては選手もあまり変わらない中でしたが、今年度優勝することができなかった要因というのはご自身としてどこにあると思いますか。
「去年は負けそうな試合もあったんですけど、大事な 1本っていうのを去年は取り切ることができて苦しみながらもなんとか勝ち切ることができたんですけど、 今年はあと1本がなかなか取れず惜しくも負けてしまうことがちょっとあったので、大事な1本や大事な1試合っていうのを取り切れるか取り切れないかの差は去年と今年でちょっと出てしまったかなと思います」
――宮川さんにとって学生大会としての団体戦は最後となりましたが後輩に託していきたい思いは何かありますか。
「明治大学は周りの人からもやっぱり関東で一番って見られているのが事実ですが、周りの人のイメージはあんまり気にせずに自分たちの思うようにプレーをして、最後結果が出ればいいかなって思うので、本当に来年からも後輩たちには頑張ってもらいたいなと思います」
――秋リーグを終えて次戦は全日学です。どういったことに取り組まれてきたか、また状態はいかがでしょうか。
「秋リーグが終わってからはいったんゆっくり休みっていう時間がありました。10月入ってからは、 国体(国民体育大会)であったりとか、総合団体(全日本選手権・団体の部)の試合が始まるので、試合数っていうのはすごく多いです。試合が多い中で、疲労がたまってくると思いますし、でも全日学に向けては本当に今すごくいい感じにきていると思うので、頑張りたいと思います」
――試合が続いていると仰っていましたが、何か強化されてきたことや意識してきたことはありますか。
「どの試合でもサーブレシーブは大事だと思うのでサーブレシーブの練習だったりとか、 早いボールに対応するっていうことを意識しています。レベルが上がってくると、相手のボールがガンガンと入っちゃうときがありますし、速いボールに対しての対応っていうのは今練習しています」
――全日学は個人戦ですが、チームとしての雰囲気はどう見られていますか。
「一人一人、試合をする選手が大会に向けて気合が入ってるんだっていうのは見て感じています。ですが今回は個人戦なので、 周りのことを気にはするんですけど団体戦よりかは自分をメインで考えています。みんなすごくいい雰囲気で練習できています」
――全日学での目標、意気込みをお願いします。
「シングルスでは、大2から始まって大2、大3と自分の思うような結果が残せずにきたので、最後の年やっぱり最高の結果を残して終わりたいなっていうのが一番の思いなので、最後に優勝して終われるようにしたいと思います」
――ありがとうございました。
[新谷歩美]
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