
(15)全日学事前インタビュー② 松田歩真
10月26日から28日にかけて、石川県金沢市でインカレの個人戦である全日本大学総合選手権・個人の部(以下、全日学)が開催される。全国の猛者たちを倒し、栄光をつかめるか。今回は宮川昌大(情コミ4=野田学園)、松田歩真(商3=野田学園)、飯村悠太(商1=野田学園)の3選手に、全日学事前インタビューに加えて秋季リーグ戦(以下、秋リーグ)の事後インタビューも行った。第2弾は松田のインタビューをお届けする。
(この取材は10月18日に行われたものです)
松田
――秋リーグに懸けていた思いを教えてください。
「春(春リーグ)と団体インカレ(全日本大学総合選手権・団体の部)で負けていたので、秋リーグは何としてでも優勝したいっていう強い思いを持っていました。個人としても、今年度入ってから自分が満足いくような成績が残せてなかったので、個人としてもいい成績を残そうという気持ちで臨みました」
――秋リーグシングルス全勝の要因、また全勝で終えた気持ちを教えてください。
「今年の春リーグの後半戦で自分が2試合落としてしまって、それでチームがどっちも負けてしまい責任を感じました。そこから今まで以上に自分がこのチームにとって大事な存在なんだと再認識して、自分の中で練習と日頃の生活とかももっと意識高くやっていかないといけないなと改めて思って準備してきました。他の大学の主要選手の特徴とかであったりとか戦術面をかなり自分で考えて試合に臨んで、試合の中でも戦術を変えたりとか冷静さを保ちつつ、ガッツを見せてプレーできたのが要因かなと思います。昨年の春の全勝した時とはまた違って、昨年の春は自分がチャレンジャー精神で向かっていっていくだけ、ただ勢いで勝ったっていう感じの全勝だったんですけど、今回はまた違いました。責任を感じながら、重圧も自分の中で感じながらの勝利だったので、今回の全勝は前回の春の全勝よりも価値があるのかなと思います」
――主要学生三大大会で優勝を逃すという結果になりましたが、チームとしては何が足りなかったのでしょうか。
「昨年は全部優勝できたんですけど、(今年度は)やはりどの大学も拮抗(きっこう)していました。昨年はその中で全て優勝できたっていう感じだったんですけど、今年はどこか全員が受けてしまっていました。実力的に見てもどこが勝ってもおかしくないですし競ったところをモノにできなかったので、負けてしまったんじゃないかなと思います」
――秋リーグ、団体インカレを振り返って印象に残ったことはありますか。
「インカレで単複で2点起用していただいたんですけど、自分は団体戦でダブルスに起用されたことが初めてで、ダブルスとシングルスのどっちも調整しないといけないっていう難しさを初めて知りました。今までは宮川さんにやっぱり任せていたのでシングルス1本に専念していたんですけど、ダブルス出場させてもらう機会もできてすごく難しかったです。秋は宇田さん(宇田幸矢・商4=大原学園)の腰の状態も良くなくて、なかなかダブルスの準備ができませんでした。来年度は宮川さんとかが抜けることを考えるとダブルスとシングルスの2点どっちも経験したのは、今後につながってくるのかなと思います。また秋リーグに関しては、5番とかで起用されることが多かったのですが、5番って重要なポジションで2―2で回ってきたりとか、すごいプレッシャーのある中での試合だったんですけど、そういう中でチームのみんなの思いを背負ってプレーして、そこで結果を残したってことは自分の中でも自信にもなりました」
――来年は最高学年ということで、意識されていることはありますか。
「今までは先輩方に引っ張ってきてもらって、自分はただその試合に出させてもらって、自分の試合に集中するだけだったんですけど、最高学年になったらチームのこともまとめないといけないですし、雰囲気づくりとかチーム力っていうのが本当に団体戦は大事だなと感じました。自分の卓球のことはもちろんですし、それだけじゃなくてチームのみんなのことも気を遣いながら引っ張っていかないといけないなと思っています」
――主要学生三大大会を一つも取れなかったことは、来年度以降のチームにどういったことをもたらすと思いますか。
「団体戦は一つも取れなかったのでそれこそ来年度はチャレンジャーですし、正直、宮川さん、戸上さん(戸上隼輔・政経4=野田学園)、宇田さんが抜けて戦力ダウンは仕方ないと思うんですけど、残りのメンバーとプラス新1年生で、来年度は新しい気持ちで自分たちが先頭に立って臨めるのがいい方向につながればいいなと思います」
――今の状態はいかがですか。
「先週に国体(国民体育大会)があったんですけど自分はそれに参加してなくて、自分は強化の時間に当てられました。目標を全日学に向けていたので、状態は良いです」
――練習してきたことや強化してきたことはありますか。
「去年から練習してきたことはだいぶ良くなってきて、試合をするにあたって緩急をつけたボールやサーブからの3球目、5球目の展開を想定して細かく練習してきました」
――全日学での目標や意気込みを教えてください。
「去年負けてから全日学優勝したいと強く思ってきました。初戦から厳しい戦いにはなると思うんですけど優勝を目指して、一戦一戦頑張っていきたいなと思います」
――ありがとうございました。
[新谷歩美]
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