
(131)平成国際大長距離競技会事後インタビュー②/橋本基紀、馬場勇一郎
箱根駅伝予選会(以下、予選会)で出走には至らなかった選手たちが多く出場した平成国際大長距離競技会。己の実力を知るため、今後の大会に向け調整するため、目的は違っても目指す先は同じだ。箱根駅伝(以下、箱根)が現実のものとなった今、より一層のレベルアップが求められた選手たちは何を思うのか。彼らの素の思いをお届けする。
第2回は橋本基紀(商4=専大松戸)、馬場勇一郎(政経4=中京大中京)のインタビューです。
橋本基
男子1万メートル3組14着 30分21秒07
――レースを振り返っていかがでしたか。
「思っていた以上にタイムがかかってしまって自分の狙い通りのタイムじゃなかったので、正直悔しいっていう思いがあります」
――レース展開はいかがでしたか。
「風が強くてなかなかペースが上がらない中で、タイムより順位を意識しようと途中で気持ちを切り替えました。後半のペースアップっていうところに自分自身が対応できなかったので、そこが課題かなというふうに思います」
――コンディションはいかがでしたか。
「夏に全く練習ができておらず9月に入って練習を始めました。ここまであまり練習が積めていない中で最後のぎりぎりの調整みたいな感じだったので、調子はそんなに上がっていなかったのかなと思います」
――夏合宿が不調だったという感じでしょうか。
「新型コロナウイルスにかかって、その後ケガしてっていう感じで8月に全然練習ができませんでした。そこの練習不足っていうところが、やはり今回の後半にも響いたのかなというふうに思います」
――今回のレースの位置付けを教えてください。
「世田谷246ハーフマラソン(以下、世田谷ハーフ)があるのでその前に1本走るっていう意味と、現状確認で29分半ぐらいで走りたいなというふうに思っていました」
――収穫と課題はありましたか。
「自分は今4年生ということもあり競技を引退するので、出し切ってやろうっていう気持ちでした。しかし、その気持ちの部分が足りなかったです。また練習不足っていうこともあって、後半の粘りが課題かなというふうに思います」
――今後の練習で意識していきたい点はありますか。
「とりあえず世田谷ハーフまで夏に距離を踏めなかった分をカバーして、最後しっかり合わせられるようにしたいと思っています」
――今後に向けての意気込みをお願いします。
「今年度で競技引退なので箱根を走ることが最終目標です。その前にはまず世田谷ハーフをしっかり走ることを頑張っていきたいというふうに思います」
――ありがとうございました。
馬場勇一郎(政経4=中京大中京)
馬場
男子1万メートル3組7着 30分09秒72
――レースを振り返ってみていかがですか。
「今回は久しぶりの1万メートルだったので、最後までしっかり走り切れればいいなと思っていました」
――コンディションはいかがでしたか。
「1、2週間前から夏合宿の疲労がたまっていて良くないと思っていましたが、しっかり疲労を抜いてここまで来られました。この2週間で準備はよくできたと思って走りました」
――今大会の位置付けを教えてください。
「29分台が一つの目安になっているのでそこが出たらいいなとは思っていました。夏の疲労がかなり出ていたので、後半はしっかり追い込んで走り切れたらいいなと思いながらレースに臨んでいました」
――中距離から移行されましたが、長距離への耐性という点ではいかがですか。
「先週の予選会を走ったメンバーを間近で見て、その選手たちよりやはり大きなベースの差があるなと最近はとても感じています。しかし長距離に移行した8月からは少しずつやれることをやってきていて、その成果が少しずつ目に見えてきているのはいいことかなと思っています」
――予選会の他の選手の走りはいかがでしたか。
「児玉(真輝・文4=鎌倉学園)も拓海(斎藤・政経4=市立船橋)も杉(彩文海・文4=鳥栖工)もみんなチームのために頑張って走っていました。自分は紋別合宿と菅平合宿でAチームの方に帯同させてもらって、練習や生活面で一緒に過ごしていたメンバーがこうやって大きな舞台でしっかり自分の力を発揮できている姿を見て、頼もしいなと思いました。自分もやってきたことを信じて頑張ろうっていう意味でいい刺激をもらいました」
――収穫と課題を教えてください。
「1万メートルのレースで余計なことをしないで後半に余力をためるっていう我慢ができたことは、収穫だったと思います。課題に関しては、レースの展開が最初入らなくて突っ込んで粘るっていうところができていないので、そこは3週間後の世田谷ハーフも含めて、できるとよりいいかなというふうに思っています」
――最後に今後の意気込みをお願いします。
「夏合宿でケガなくしっかりできているので、その流れをそのまま継続させて今やれることを一つ一つやっていきたいです。世田谷ハーフでいいパフォーマンスをもう一度発揮できるように、ケガのないように練習を継続していきたいというふうに思っています」
――ありがとうございました。
[萩原彩水]
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