
(105)箱根駅伝予選会事前インタビュー③/吉川響
今年度100回目を数える箱根駅伝。その出場権を懸けた戦いに明大が挑む。突然の監督交代を経験するなど変化の夏を経て選手たちは何を思うのか。勝負の駅伝シーズンを迎えた彼らの声をお届けする。
※今回はスケジュールの都合上、山本豪駅伝監督、児玉真輝選手(文4=鎌倉学園)、溝上稜斗選手(商3=九州学院)には取材を行っておりません。
第3回は吉川響(文2=世羅)のインタビューです。(この取材は10月7日に電話で行われたものです)
――今のコンディションを教えてください。
「コンディションはすごく良いです。昨年度は菅平合宿の時に練習がこなせなかったりしていたのですが、今年度は夏合宿全体を通しても全部の練習をきちんとこなせています」
――好調の要因は何だと思いますか。
「昨年度は貧血などが不調の原因だったので、 今年度の夏合宿は貧血にならないようにきちんと対策をとりながら行っていました。それがすごく大きいと思います」
――箱根駅伝予選会(以下、予選会)における個人の目標を教えてください。
「かなり調子が良いので、チームに貢献するというのが 一つの目標です。もう一つは、ハーフマラソンのタイムがまだ1時間4分00秒で、1時間3分台に突入していないので1時間3分30秒切りぐらいはきちんと目指さないといけないと思っているので、この二つを目標にしています」
――今までよりも練習で走る距離が伸びる中で、意識的に取り組んできたことはありますか。
「まず、ジョグの量を増やすということを普段の練習の中で意識しています。それが夏合宿に入って長い距離とかの練習にも対応できるようになっているので、日々の積み重ねが重要かなと思っています」
――予選会の特徴である集団走をする上で気を付けていることはありますか。
「まずは人数がすごく多いので、スタートするときに接触をして転倒しないように気を付けたいなと思っています」
――今年度はチームとして予選会の通過順位の目標はありますか。
「順位の決まった目標はチームの中では出ていないです。自分たちは本戦に出場してシード権を獲得するのが一番の目標なので、この順位を目指していこうというのはチームでは今のところあまりないです。ただ、個人がそれぞれしっかりいい走りをしていこうという目標は持っていると思います」
――コースの中で意識しているところはありますか。
「最初は駐屯地の周りを走って、そこから国立昭和記念公園の中に入っていくのですが、駐屯地は平坦な道がずっと続いているのでそこはあまり無理せずに余裕があるペースできちんとレースを進めていきたいです。国立昭和記念公園の中に入っていくとアップダウンが始まるので、そこから自分の得意な上りでペースアップしていって、順位を上げていきたいと思っています」
――明大が予選会を通過するためにできることは何だと思いますか。
「まずは自分がいい走りをしたいというのは第一に思っています。明大の中でも2位ぐらいのいい順位を走って、周りの選手が自分の流れに付いて来られるような走りをするという意識は持っています」
――調子が良いからこそ感じるプレッシャーはありますか。
「あまりプレッシャーは感じてないのですが、 いい走りができるチャンスの場でもあるのでしっかりといい走りをすれば、 箱根駅伝の本戦などにつながると思っています。まずは自分の走りに集中するようにしています」
――今のチームの雰囲気を教えてください。
「チームの雰囲気はすごく良いです。普段から輪が広くて明るい雰囲気だと思っているのですが、それがいい意味で予選会が近くなってもちゃんと保たれています。極端にぴりぴりすることもないので、チームの中にいても予選会が近くなっても自分の時間を作れるような雰囲気になっていると思います」
――この予選会はどのような位置付けになりますか。
「本戦に出ることが自分たちの最大の目標なので、絶対に通過しなければいけないです。ただ、本戦を目標にすると(予選会が)通過点になってしまいます。だからと言ってあまりおろそかにはできないというところもあるので、箱根駅伝の本戦に出るためには、絶対に落としてはいけない場であり、しっかりと集中する場だなと思ってます」
――最後に意気込みをお願いします。
「自分の中では確実に本戦の出場権を獲得するというのが絶対の目標です。その上で自己ベストをきちんと狙っていきながら、チームにも貢献していきたいと思っています」
――ありがとうございました。
[島田五貴]
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