
(100)菅平合宿インタビュー⑬/吉川響
今年度も菅平にて行われた、長距離部門の3次合宿。そこには来たる駅伝シーズンへ向け、闘志を燃やす選手たちの姿があった。例年よりも厳しいと言わざるを得ないチーム状況は、選手一人一人の覚悟を変えた。紫紺のランナーたちは今、何を思うのか。最新の声をお届けする。
第13回は吉川響(文2=世羅)のインタビューです。
――今のコンディションを教えてください。
「コンディションは非常に良い方です。昨年度の菅平合宿は練習がこなせない時もあったんですけど、今年度は全部の練習をしっかりAチームでこなせています」
――昨年度に引き続きAチームでの練習というのはいかがでしたか。
「Aチームで練習することが箱根駅伝予選会(以下、箱根予選会)や箱根駅伝のメンバー入りというのにもつながってくるので、チームの主力としてちゃんとAチームでチームを引っ張るっていうのは自分で意識して頑張っています」
――夏合宿の満足度としては、どのくらいになりますか。
「練習はほとんどこなせているのでいい評価をつけたいんですけど、自分が積極的に引っ張ったりするような場面はまだ少ないです。点数をつけるとしたら80点ぐらいになっちゃうと思います。うまく走れなかったりする時もあるので、やはり自分がしっかり集団を引っ張る力があればもう少し点数は高くなると思います」
――前半シーズンを振り返っていかがでしたか。
「前半シーズンの最初に5000メートルで自己ベストを更新して13分台に入れたってのはすごく良かったです。しかしその後の関東学生対校選手権と全日本大学駅伝予選会は少しふがいない走りをしてしまって、チームに全然貢献できなかったっていうのはすごく悔しかったです。そこから駅伝シーズンにつなげていこうっていうふうにチームで話が出たので、自分はそこから夏合宿でしっかり力を付けてチームの主力としてメンバー入りして走るっていう目標を立てました。それをしっかりこなせるようにしようっていうふうに思っていました」
――今年度はキャプテンを3年生の尾﨑健斗選手(商3=浜松商)が務めますが、3年生がやるにあたって今までとの違いを感じることはありますか。
「そういうのは特に感じていません。尾﨑さんが自らキャプテンをやりたいと言っていたので、そういう強い気持ちが尾﨑さんもあるんだなっていうのを感じました。チームを率いるっていう気持ちがあるんだったら、別に僕は学年はそんなに関係ないかなって思っています。他の大学とかでも3年生がキャプテンをやっている例もあったので、尾﨑さんがちゃんとキャプテンをやりたいって気持ちがあるってことは、そういう心の強い人だったんだなって思いました。少しケガとかもしててあまり調子が上がり切っていないんですけど、キャプテンとしての覚悟はとても感じています」
――今後に向けて意気込みをお願いします。
「まずは箱根予選会をしっかり通って本戦に出場することはチームの絶対条件でもあるので、そこは確実にこなせるようにします。本戦に出れるとしたらもう一度山登りをしたいと思っているので、しっかり山対策をしてシード権獲得に貢献できるように頑張りたいと思っています」
――ありがとうございました。
[石井遥]
関連記事
RELATED ENTRIES