
(93)菅平合宿インタビュー⑥/溝上稜斗
今年度も菅平にて行われた、長距離部門の3次合宿。そこには来たる駅伝シーズンへ向け、闘志を燃やす選手たちの姿があった。例年よりも厳しいと言わざるを得ないチーム状況は、選手一人一人の覚悟を変えた。紫紺のランナーたちは今、何を思うのか。最新の声をお届けする。
第6回は溝上稜斗(商3=九州学院)のインタビューです。
――上級生として、夏合宿で意識されていることはありますか。
「昨年度は強い上級生がいたので、必死に付いていくという意識でした。今年度はその関東学生個人選手権や全日本大学駅伝予選、ホクレン・ディスタンスチャレンジ2023(以下、ホクレン)で他大学や実業団の選手と勝負する中で主力としての自覚が芽生え、自分が引っ張る立場になったと思うことが増えました。練習の中でも声を掛けることを意識しています」
――チームの雰囲気はいかがですか。
「Aチームで走るべき選手がBチームに行ったりときつい部分もあるのですが、逆に佐久間(大河・商1=鹿児島城西)だったり古井(康介・政経2=浜松日体)だったり調子が上がっている選手もいます。悪いところばかり見るのではなくそのような良いところを見てAチームで走るべき選手が戻ってきたら、チームとしての底上げもできると思います」
――トラックシーズンを振り返っていかがでしたか。
「下級生の時は全く経験してこなかった明大の代表として出場するレースをたくさん経験することができました。今まではチーム内でメンバーになりたいという考えでしたが、今年度のトラックシーズンを通して他大学と勝負したいという意識にワンランク上がったと思います。今年度のトラックシーズンは起点となる重要なシーズンだったので今後に生かしていきたいと思います」
――ホクレンで5000メートルの自己ベストを更新され13分台に到達されましたが、そのレースを振り返っていかがですか。
「2レースを走ったのですが、1レース目で失敗してしまって、今回は無理だと思い少し諦めモードがありました。高校の先生が応援に来てくださったことやせっかく北海道に連れてきてもらったので追い求めすぎずに自分の今の力を出し切ろうと思って走りました」
――高校の先生がホクレンに来られていたのですか。
「九州学院の選手もホクレンに出場していてその引率で来られていました。(レース中に)めちゃくちゃ声を掛けてくださって、すごく力になりました。高校3年次にケガをして最後の全国高校駅伝に出場できなかったので、13分台を高校の先生の前で出せたことはうれしかったです」
――今後の意気込みをお願いします。
「まずは箱根駅伝予選会でしっかり他大学と勝負して上位でゴールし、その流れで箱根駅伝も活躍できたらと思います。自分の中で卒業後の進路を考えた時に駅伝シーズンは重要になってくるので、しっかり結果を求めて頑張っていきたいと思います」
――ありがとうございました。
[原田青空]
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