
(91)菅平合宿インタビュー④/杉彩文海
今年度も菅平にて行われた、長距離部門の3次合宿。そこには来たる駅伝シーズンへ向け、闘志を燃やす選手たちの姿があった。例年よりも厳しいと言わざるを得ないチーム状況は、選手一人一人の覚悟を変えた。紫紺のランナーたちは今、何を思うのか。最新の声をお届けする。
第4回は杉彩文海(文4=鳥栖工)のインタビューです。(この取材は9月20日に電話で行われたものです)
――3回の夏合宿を経て、体の疲労具合はいかがですか。
「疲労は常にありましたが、疲労とうまく付き合っていかないといけないというのは長距離選手としては当然のことだと思っています。昨年度は少し疲労で練習ができていなかったことがあったので、そこをしっかりと昨年度以上に工夫することで疲労がある状態でもうまく付き合ってやってこられたと思います」
――今回の夏合宿ではどのようなことに重点を置いて取り組んできましたか。
「重点を置いていたのは練習をしっかりこなすっていうことです。あとは今年度はやはりチームとしてはケガ人や状態が上がらない人が多かったので、4年生として練習をしっかりとこなしているっていう、練習に対する姿勢を後輩たちにもしっかりと見せていきました。あとは声掛けなどをして4年生としてチームを鼓舞していくっていうところにも、一つ重点を置いてやってきました」
――8月に監督が変わられて練習環境に変化はありましたか。
「監督が変わられてすぐに練習の方向性や練習に対する意図に関してミーティングを開いてくださりました。一つ一つ時期に分けてこの時期の練習はこういう意図を持ってやるであったり、あとは箱根駅伝予選会(以下、箱根予選会)に向けてどうしていくかっていうところを順を追って丁寧に指示してくださいました。練習に対する目的や意図っていうのを監督が変わってからより一層意識して練習に取り組めるようになりましたし、取り組んでいる人も増えたんじゃないかなと思います」
――6月の全日本大学駅伝予選会(以下、全日本予選)は杉選手の出走はありませんでしたが、チームの結果や走りはどのように受け止めていましたか。
「やはり走りで見てると、他大学の選手っていうのが本当に勢いがあって昨年度よりも成長している選手が何人もいると感じました。明大の選手を見てると、そういう勢いとか成長株の選手っていうのが他大学と比べて少し劣っているのかなというふうに思います。あとは順位が懸かったレースで勝ち切れていないので、勝負強さが他大学に比べるとやはり少ない、力負けをしてしまっているというふうな印象を持ちました」
――箱根予選会にはどのような意識で臨んでいきたいですか。
「自分たちは箱根予選会がまずは絶対に突破しないといけないので、できることを最大限やっていきます。全日本予選の時にはこうしておけばよかった、ああしておけばよかったっていう反省も出ていたので、そういったことがないように前の段階からしっかりとできることをやっていこうというところです」
――ありがとうございました。
[石井遥]
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