
(90)菅平合宿インタビュー③/吉川陽
今年度も菅平にて行われた、長距離部門の3次合宿。そこには来たる駅伝シーズンへ向け、闘志を燃やす選手たちの姿があった。例年よりも厳しいと言わざるを得ないチーム状況は、選手一人一人の覚悟を変えた。紫紺のランナーたちは今、何を思うのか。最新の声をお届けする。
今回は吉川陽(営4=西脇工)のインタビューです。
――菅平でのAチームは大学1年次以来です。
「2年目、3年目と行けない期間があって、それはやっぱり自分の実力不足とか、ちょっとさぼっていた部分というのがありました。ですが、大学3年生になって就職活動とかいろいろあったんですけど、その中で自分でできることを考えて練習した結果が今のある程度のチームで練習できていることだと思うんで、そこに関しては、自分のやってきたことは間違いじゃないかなと思ってます」
――紋別合宿からAチームに合流しましたが、何か要因はありましたか。
「僕自身元々、妙高合宿が終わってからもBチームの予定だったんです。ですが体調が優れない選手や調子が合わない選手が出て、繰り上がりという形で、Aチームになりました。淡々とずっと練習できていて、いつも通りの力を出せたから上に上がれたっていうことだと思っています」
――合宿の消化具合はいかがですか。
「一番大事とされている練習は思うようにできていなかったんでそこは反省する点があります。ですがそれ以外の練習に関しては、やっぱりある程度練習もできて、Aチームの雰囲気をしっかりと味わいながら、練習もしっかりできているので。完璧ってわけじゃないですけど、7割ぐらいですかね、消化できているかなと思います」
――重要なウェーブ走があったと伺いました。
「それが大事な練習だったんですけど、前半の5キロの時点でちょっといっぱいいっぱいになってしまった部分がありました。そこから10キロのゆったりとしたところに付けたんですけど、やっぱり余裕がそこでなくなって、ウェーブ走の狙いである後半また上げるみたいなペース上げるってことができなかったんで、 そこに関してはやっぱり課題点があったかなと思います」
――合宿で得られた収穫はありましたか。
「練習を引っ張るというか、ペースを作るというのはある程度できる自信はあります。今回の合宿でしっかりとそのペースを守る、ペースの安定さっていうのを求めることができたので、そこに関しては、単独走のときでも生きるんじゃないかなっていうふうに思ってます」
――山本豪駅伝監督に代わって練習で変わった部分はありますか。
「豪さんに変わってからは『これをやればこういう結果が出るから』みたいな感じで陸上の練習に対して一つずつ意味を話してくれます。そういったところで、やっぱりきつくなったところでは、この練習はレースの中で何キロ地点に役に立つとか思いながら練習ができているので、そこに関してはやっぱり豪さんになって一番大きく変わりました」
――結構ストイックな方ですか。
「ストイックな方なんですけど、しっかり選手一人一人のことを見ている監督でもあると思うので、そこに関しては私自身は結構信頼しています」
――チームの中で勢いのある選手はいますか。
「馬場(勇一郎・政経4=中京大中京)ですね。やっぱり中距離から長距離に入ってきて、そこに関しては距離が異常に伸びるので練習の距離が結構苦しい部分もあると思うんですけど、いつも苦しみながらも練習に付いたりしてるので、そこに関しては馬場の勢いすごいなと思う日もありますし、チームにとっても『馬場さん頑張ってるから』となるので、そこに関しては勢いをつけてくれてるのは馬場かなって思ってます」
――児玉真輝選手(文4=鎌倉学園)はいかがですか。
「走っている時もあったんですけど、ちょっと脚に不具合があった時もあるみたいで。ですが今はもう立ち上げ段階で、昨日も一緒に練習に合流しているので。ずっと1年生の頃からチームの先頭を走ってた児玉なので、そこに関しては不安材料ではなくてむしろプラスとして、ここにはいないけどBチームでしっかりとチームをまとめてくれてるんじゃないかなって思ってます」
――4年生の代としての雰囲気はどんな感じですか。
「僕たちの代は正直結果が出せてない学年でした。今も実際出してるかって言ったら、やっぱり出せてない現状なんですけど、そんな中でも僕たちの代には、チームを盛り上げる力があると思っていて。やっぱりこの4年生が、きついときはきついけどチームでこなせるように指示を出したり、和むときはしっかり和ませたりというのをできているチームだと思うので、そこに関しては、僕たちの代しかできないやり方かなっていうふうに思ってます」
――最後に駅伝シーズンに向けての意気込みを一言お願いします。
「箱根駅伝が夢で、小学校1年生から始めているので、これまで支えてくれたえ方々のためにもっていうのもありますし、自分の夢を叶えるためにも、やはり箱根駅伝に出走してチームに貢献して、シード権を獲得して最後は引退したいかなと僕は思うので。それが実現できるようにこれからも一生懸命取り組んでいきたいと思ってます」
――ありがとうございました。
[菊地隼人]
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