(13)シーズン直前インタビュー 岡部季枝

 長いオフシーズンを越え、ついにシーズンが開幕する。今シーズンからは部練を積極的に取り入れ例年以上に結束力の強いチーム明大。日本学生氷上選手権の連覇、そして各選手が掲げる目標の達成に向けて何を思うのか。本インタビューではそれぞれの選手の思いをお届けする。

 

(この取材は9月14日に行われたものです)

 

第9回は岡部季枝(法4=新渡戸文化)のインタビューです。

 

――大学院に進学して環境が変化したと思いますが、いかがですか。

 「学部の時よりも勉強の方が忙しくなり、春学期中は全然練習できなかったです。夏休みに入ってからも同じようにまではいかないですが、やっと練習に毎日行けるようになって、そこから1カ月ぐらいたって、少し調子が戻ってきたかなという感じです」

 

――大学を3年で早期卒業して、大学院に進学した理由を教えてください。

 「元々法曹志望で、なるべく早く次の段階に行って法曹の仕事に就きたかったので、早期卒業という道を選びました」

 

――春学期は1日をどのようなスケジュールで過ごしていましたか。

 「本当に1日中勉強してたので、本当に全然練習に行けなかったです。朝は大体1限から授業が入っていて、毎日1限で午前中には必修の授業が終わるので、午後は自習室の自分の席でずっと勉強するという感じの生活でした」

 

――昨シーズンを振り返っていかがですか。

 「東日本学生選手権に行きたかったのと、 腰のケガの影響で練習が足りず、いい演技ができなかったのが悔しいなと思うところがあったので、 今シーズンは、東日本選手権(以下、東日本)にまず進むことを目標として、いい演技をすることができればいいなと思っています」

 

――腰のケガの具合は現在いかがですか。

 「腰のケガは完治したので、今は大丈夫です」

 

――夏休みの期間、どのように取り組んでいましたか。

 「練習時間が限られているので、限られた時間の中で、自分の計画を立てている目標通りに進められるように、毎回の練習をきっちり頑張るということを意識して取り組んでいました」

 

――現在の調子はいかがですか。

 「今の調子は、少しずつ上がってきて、SP(ショートプログラム)の方は完成に近づいてきていい感じになってきたところなのですが、FS(フリースケーティング)がまだまだなので、あと1週間ですけどしっかり調整していきたいと思います」

 

――全体的な仕上がりとしては何パーセントぐらいか教えてください。

 「全体としてはまだ50パーセントぐらいです」

 

――SPの見どころを教えてください。

 「SPは前のシーズンと同じ『フォレスト・ガンプ』で、見どころは、ジャンプが好きでできればダイナミックに跳びたいなと思っているので、そこを見ていただけたらいいなと思っています」

 

――FSの見どころを教えてください。

 「(FSは)ずっと前から使っている『エクソジェネシス』です。曲が一番盛り上がるステップのところが自分は好きで、うまく表現するように取り組んでいるので、そこを見ていただけたらなと思います」

 

――衣装についてのこだわりがあれば教えてください。

 「衣装は去年と一緒なのですが、SPは羽があるような白い衣装で、映画のシーンでその羽がひらっと出てくる場面があって印象的だったので、そういう衣装にしてもらいました」

 

――最近の練習ではどのようなことを意識して取り組んでいますか。

 「合宿が8月末にあって、そこでハーネスをやってもらって跳ぶ感覚をつかんだので、その感覚を生かして、 練習でハーネスなしで、ハーネスがあったときのように跳べるように意識してジャンプすると結構成功率がいいなと思うので、意識しています」

 

――合宿で成長を感じた部分があれば教えてください。

 「合宿の前は本当に何にも跳べない状態で行ったのですが、合宿中にもだいぶアクセルとかは跳べるようになって、トリプルはまだですが、帰って来て1、2週間のうちにサルコーもトーループも跳べるようになって、曲にも徐々に入るようになってきているので、そこは成長したかなと思います」

 

――今シーズンの目標を教えてください。

 「今シーズンの目標としては、まず東京選手権(以下、ブロック)で21位までに入って、東日本に進むことです。そして、ブロックでも東日本でも、自分としても納得できるいい演技をすることが目標です」

 

――ありがとうございました。

 

[髙橋未羽]

 

(写真は本人提供)