(85)日本インカレ事後インタビュー④/松下かなう、川津靖生、原田真聡

2023.09.20

 大学陸上界の頂点を決める日本学生対校選手権(以下、日本インカレ)。明大は短距離部門と競歩部門から9人の選手が出場を果たした。その中でも特に短距離部門の活躍が光る結果に。2種目で明大記録を更新し、4×100メートルR(以下、4継)では3位入賞を果たすなど全国の舞台で戦える実力を証明した。今回はレース後のコメントをお届けする。

 

 第4回は松下かなう(法3=大分東明)、川津靖生(法1=明星学園)、原田真聡(文1=東農第二)のインタビューです。

 

松下

男子100メートル準決勝2組5着 10秒44

男子4×100メートルR決勝3位 39秒03

――コンディションはいかがでしたか。

 「コンディションは日本インカレにピークを持ってこようとしたのですが、前日の練習や1週間前の走りが少し悪く、ベストコンディションではなかったです」

 

――日本インカレ全体の振り返りをお願いします。

 「個人では決勝を目指していたので、準決勝で落ちて悔しい部分はあります。4継では3位入賞できて素直にうれしいです」

 

――4継で3位入賞となった要因はありますか。

 「結果の要因としては短距離の個人のレベルが上がったことです」

 

――(4継では)得意な1走でのレースでしたが、いかがでしたか。

 「1走の練習はしていたのですが、本番になると少し感覚が異なり持ち味のスタートの部分を生かせなかったです。前の選手を詰められなかったり、他の大学よりも前に出ることができなかったので悔しい部分もあります」

 

――100メートルはいかがでしたか。

 「予選では前半で少し力を使ってしまい、後半に足を回す余裕があまりなかったのが良くなかったです。準決勝では楽にスタートして、後半足を回す感覚をつかもうとしたのですが、始めの10メートル以降で前と差がつき、気付いたら遅れてしまい、勝負にならなかった感じです」

 

――今後の目標はありますか。

 「10秒4台が安定して出ているのでもう一つ上の段階、10秒3台前半や10秒2台であったりを安定して出せるようにしていきたいと思います。来年度の日本インカレでリベンジしたいと思っています」

 

――ありがとうございました。

 川津靖生(法1=明星学園)

川津

男子100メートル予選2組6着 10秒65

男子4×100メートルR決勝3位 39秒03

――レースの振り返りをお願いします。

「予選で自分が早く(バトンを)出してしまっていい形でバトンを渡せなかったのですが、決勝では改善できてその上で予選以上の走りができたので良かったです」

 

――100メートルの予選を振り返っていかがですか。

「隣が柳田選手(東洋大)で速いことは分かっていたのですが、10メートルぐらいから差をつけられたことで、力んでしまって後半の失速につながりました。改善するためにいろいろな速い人とたくさん練習して力まないような練習をしていきたいです」

 

――4継の予選を振り返っていかがですか。

「点数にしたら30点です。バトンパスがうまくいかなくて、良くない流れを作ってしまったのを決勝では払拭できたので良かったです」

 

――収穫と課題を教えてください。

「100メートルはまだ鍛錬不足だと思います。リレーは39秒03ですが、まだタイムも伸ばせると思うので日本選手権・リレー競技で38秒台出すためにまた練習しようと思います」

 

――今後に向けて一言お願いします。

「日々鍛錬していきます」

 

――ありがとうございました。

 原田真聡(文1=東農第二)

原田         

男子400メートル決勝8位 48秒54

男子200メートル予選1組6着 21秒42

――日本インカレ全体の振り返りをお願いします。

「400メートルの予選、準決勝は自分がやりたかったことをうまく実行できたと思っています。決勝はもう少し練習が必要だということを実感しました」

 

――予選、準決勝でできていた自分のやりたかったことはどのようなレース展開ですか。

「予選は周りを見ながらレースを組み立てていくことを目標に臨みました。準決勝は後半粘るようなレースをしたかったので、そこをうまくできたのが良かったのかなと思います」

 

――決勝では少し失速する場面がありましたが、その原因はどんなところだと思いますか。

「練習を通して2本目を走る練習がしっかりできていなかった部分がありました。また準決勝で自分のベストの走りができて満足してしまった部分があったので、そういったところが決勝に出てしまったと思います」

 

――準決勝で明大新記録を更新されましたが、どのように感じていますか。

「タイムを出せば着順はついてくると思っていたので、後半の粘り強さをしっかり出せたことが良かったです」

 

――2日間で3本のハードスケジュールだと思いますが、その点についてはいかがですか。

「今回の大会で一日1本走れることは分かりました。今後は一日2本を自分のベースすることが重要だと思うので、そのような練習を積んでいきたいです」

 

――決勝に出ることを目標として掲げられていましたが、達成した今の気持ちを教えてください。

「決勝に残ることを目標に掲げていたので、そういった部分で満足してしまっていたのですが、今後は決勝で戦えるような選手を目指していきたいです」

 

――ありがとうございました。

 

[菊池隼人、島田五貴、加藤菜々香]