
(83)日本インカレ事後インタビュー②/木村稜主将
大学陸上界の頂点を決める日本学生対校選手権(以下、日本インカレ)。明大は短距離部門と競歩部門から9人の選手が出場を果たした。その中でも特に短距離部門の活躍が光る結果に。2種目で明大記録を更新し、4×100メートルRでは3位入賞を果たすなど全国の舞台で戦える実力を証明した。今回はレース後のコメントをお届けする。
第2回は木村稜主将(政経4=乙訓)のインタビューです。
木村稜
男子200メートル準決勝2組3着 21秒04
――準決勝までの3本のレースはどのような意識で走りましたか。
「リハビリでやってきた体幹部の安定感を意識して走りました。それが今日のウオーミングアップまではできていたのですが、準決勝ではできなかったかなという感じです」
――思うような走りができなかったのは4日間の疲労のせいなのか、それとも準決勝にうまく合わせられなかったのかどちらだと思いますか。
「もちろん疲れもあったのですが、複数本を走る状況では最後に一番いい状態に持っていかなくてはいけません。なので、疲れというよりは自分の力が足りない部分があったと感じています」
――2着の選手とは僅差でしたが、ゴールした瞬間の手応えはいかがでしたか。
「ゴールした瞬間は勝ったと思ったのですが、結果としては負けていました」
――日本インカレ前のインタビューでは『具体的なタイムの目標はない』とお伺いしました。それでも、レースを重ねるごとに新たな目標が生まれましたか。
「やはり争い事なので、決勝に残りたいとかトップを取りたいといった思いはありました。ただ、そういうのは極力抑えて自分のやるべきこと、今までやってきたことを出そうという試合前と同じ考えで走りました」
――以前のインタビューで『日本インカレは今後の競技生活を見据えた上での通過点として捉えている』と伺いました。その点では今大会は充実したものだったと思いますか。
「初日からの3本はすごく良かったのでいい形で終わりたいなと思ったのですが、最後は駄目だったので結果的にはマイナスの方が大きかったかなと思います。ただ、その一方で得るものも多かったかなと感じています」
――得たものについて具体的に教えていただけますか。
「スピード練習をなかなか積めていない状態で迎えた大会だったのですが、その中でも4×100メートルRなどで高いスピード域で走れたということは自信になると思います」
――ご自身の中で、この時期までにはベストパフォーマンスを出せるようになりたいという目標はありますか。
「まだあまり分からないです。今回の試合を経て自分がどうなっていくかというのも分からないので、質の高い練習や大会を通して少しずつ自分の目指すところに行けたらと思っています」
――次に出る大会は決まっていますか。
「今月末に新潟で行われるアスレチックスチャレンジカップ2023のグランプリ種目に200メートルで出場する予定です。そこではタイムを狙いたいと思っています」
――今後への意気込みをお願いします。
「今回出た課題をもう一回洗い直して自分の思い描くレースができたらと思います」
――ありがとうございました。
[松原輝]
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