
(27)佐藤恵允コメント/ヴェルダー・ブレーメン加入契約締結記者会見
7月20日、明大紫紺館にて佐藤恵允(文4=実践学園)の入団記者会見が行われた。会場には多くのメディアも出席。会見では、異例ともいえる海外挑戦への決意を語った。
今回は佐藤恵のコメント全文をお届けします。
「こんにちは。文学部4年の佐藤恵允です。今回は、このような素晴らしい機会を設けて頂きありがとうございます。2023シーズンよりドイツ1部・ヴェルダーブレーメンに加入することが決まりました。加入は自分1人の力では成し遂げられなかったもので、学校関係者や、栗田(大輔)監督をはじめとするサッカー部のスタッフ、同期を含めた部員、さまざまな人の支えがあっての加入だと思います。まずはそこに感謝の気持ちを持って、ドイツで挑戦していきたいと思います。大学での印象に残っているエピソードは、毎朝6時から非常に強度の高い朝練をしたことです。今、後ろにいる部員と切磋琢磨(せっさたくま)して、栗田監督からも1年の時からどやされて、ここまでの4年間で成長できたなと思っています。明治大学に入っていなければ、このようなことにもなっていなかったと思います。自分自身も明治に対する愛というか、思いが強くなって、自分としては1月まで明治としてプレーして、そこから海外に渡るという思いを伝えました。ただ、栗田さんから背中を押して頂き、この半年間でチャンスをつかんでこいと言われたので、8月からの加入が決まりました。明治の4年間では毎日、上級生の方々に愛のある叱りなどを頂いていました。4年間でサッカー面はもちろん、特に人として成長できたなと実感できるところがあります。他の大学では絶対にできないなと感じています。今でも、下級生に指導することで自分にも責任感が生まれますし、明治の伝統とは本当に素晴らしいものだなと感じます。自分は無名で明治に入らせて頂いて、どん底からのスタートでした。そこから自分自身がはい上がろうと、入部した時から思っていました。最初はセカンドチームでやっていて、夏くらいに授業との兼ね合いで、トップチームの練習に参加することが度々ありました。当時の4年生にはマッチアップする選手として、佐藤瑶大さん(令3情コミ卒・現ガンバ大阪)や常本佳吾さん(令3政経卒・現セルヴェット)など、現在J1で活躍している錚々(そうそう)たるメンバーがいました。ただ、そこで臆することなくチャンスをつかみたいという一心で練習をしました。夏頃からトップに上がることができて、そこから何度か試合に絡むことができました。2年生の時に初めて選ばれた関東大学選抜でもチャンスをつかみ、そこからアンダー世代の日本代表に選ばれるようになりました。自分自身、チャンスをつかむという力が少なからずあると思います。そこは日々の取り組みで自信をつけて、大舞台になった時にチャンスをつかめるか、これから自分の人生において最も大事な力になってくると思います。そこを意識して貪欲に、ドイツで挑戦していきたいと思います」
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