
(33)伊藤耕太郎「チームをコントロールするところを意識」 春シーズン総括インタビュー
春シーズンは『挑戦』をテーマに掲げ、A、B、Cチーム全勝を成し遂げた。また、8人のルーキーが紫紺デビューするなど新戦力が躍動し、100周年を迎えた明大ラグビー部を勢いづけた。今回は春シーズンを終えた4年生の中から3人の選手をピックアップし、春の振り返りと夏、秋に向けた意気込みを伺った。7月17日より連載していく。
第3回は伊藤耕太郎(商4=国学院栃木)のインタビューをお送りします。(この取材は6月25日に行われたものです)
――春シーズンを振り返ってみていかがですか。
「(チームとしては)すごくいい雰囲気で春シーズン過ごせていて、毎試合フォーカスを持って成長できたと思います。(個人としては)個人で行くというよりかはチームをコントロールするというところを少し意識しながらやっていたので、うまくコントロールできたなと思います」
――スプリングテーマが『挑戦』ということでしたが、自身の大きな挑戦を教えてください。
「ラグビー面では、去年や一昨年も雄也(廣瀬・商4=東福岡)、雲山弘貴(令4政経卒・現東京サントリーサンゴリアス)さんにキックを任せている部分があったんですけど、今年に入って将太郎(池戸・政経4=東海大相模)や雄也に任せずにキックを使うことを意識したのは大きな挑戦だったと思います。私生活面では、ケアのところです。去年ケガをしてしまったので、ストレッチを始めたり、これまで体重を増やしてこなかったんですけど、ちょっと体重を増やしたり、ご飯を食べたりしました」
――春シーズンの収穫を教えてください。
「僕が入った時からすごいアタックや形にこだわっているというか堅いアタックだったんですけど、今年はそれをやめました。BKもFWもスペースを見るところを意識してできるようになりました」
――逆に、春シーズンの課題はありますか。
「一つ一つのプレーとか気の緩みといった気持ちの部分で、早稲田戦も後半の始まりにやられたところがありました。まだ慢心があるのかなと思うので、帝京をフォーカスして練習していけたらなと思います」
――新体制インタビューの際に、「帝京大との試合が楽しみ」とおっしゃられていました。帝京大戦が中止なったことについてはいかがですか。
「やりたかったというのはあるんですけど、次公式戦でやるのは対抗戦になるので、それまでしっかり力をつけていきたいなと思います」
――春シーズンのBKの出来はいかがでしたか。
「本当に最高でした」
――春シーズン印象に残る試合を教えてください。
「早稲田戦です。点差は途中縮まって接戦みたいになっちゃったんですけど、試合の内容や個人、チームとしてもすごく良かったです。気の緩みのところでちょっと持っていかれたところはあったんですけど、そこでいいチームの流れに持っていけたかなと思います」
――伊藤耕選手から見た春シーズンのMVPはどなたですか。
「MVPは、雄也じゃないですかね。チームとしてみんな良くて、この人がいいというかそういうのは決められないですけど、このチームの雰囲気がいいってずっと言っているじゃないですか。雰囲気がいいって言うのは、やっぱり雄也がいいあんばいでチームをまとめてくれて、MVPは雄也かなと思います」
――夏に強化したいことはありますか。
「BKもチームもすごくいいので、ここで満足することなく、もう1段階レベルアップできるようにゲームコントロールできるように頑張ります」
――秋シーズンの目標と意気込みお願いします。
「まずは帝京に勝って、ここまで無敗できているので、対抗戦、(大学)選手権も全部勝てるようにしたいです」
◆伊藤 耕太郎(いとう・こうたろう)商4、国学院栃木高、176センチ・82キロ
私生活でも冷静な伊藤耕選手!弟の伊藤龍之介(商1=国学院栃木)選手が髪を切りに行ったら、頭を縫って帰ってきたそう!「みんなマジ?みたいに驚くんですけど、あいつ頭をよく切るんで驚かなかったです(笑)」。
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