
(32)「春にチャレンジしたことを落とさずに夏を過ごす」山本嶺二郎 春シーズン総括インタビュー
春シーズンは『挑戦』をテーマに掲げ、A、B、Cチーム全勝を成し遂げた。また、8人のルーキーが紫紺デビューするなど新戦力が躍動し、100周年を迎えた明大ラグビー部を勢いづけた。今回は春シーズンを終えた4年生の中から3人の選手をピックアップし、春の振り返りと夏、秋に向けた意気込みを伺った。7月17日より連載していく。
第2回は山本嶺二郎(法4=京都成章)のインタビューをお送りします。(この取材は6月28日に行われたものです)
――春シーズンを振り返っていかがですか。
「一番ヤマ場だった帝京戦ができなかったっていう悔しさはあるんですけど、いい部分もあって、いい反省もできたのでシーズン通して良かったです」
――春シーズンの収穫を教えてください。
「サイズアップをS&Cで掲げていて、春シーズン通してFWだったらスクラムを押し切ってペナルティーを取ったりとか、ブレークダウン周りでプレッシャーをかけてターンオーバーしたりとか、フィジカル部分で勝っていました。そこは春シーズンの収穫かなと思います」
――見つかった課題点を教えてください。
「タックルの精度が良くなくて、特に東海大戦とかは5本ぐらい外してしまって、そこは良くなかったなと思います」
――山本嶺選手が考える春のMVPを教えてください。
「将太郎(池戸・政経4=東海大相模)ですね。15番にコンバートして、不安もあったと思うんですけど、この4年間で一番生き生きしているように見えます。プレー以外でもキャプテンがいない時は僕と将太郎と耕太郎(伊藤・商4=国学院栃木)が中心に話しているんですけど、将太郎は結構引っ張ってくれてまとめてくれるので、そういうのも合わせて将太郎だと思います」
――春のテーマは『挑戦』でしたが、具体的に挑戦したことを教えてください。
「ボールキャリーの数増やしてみようとか、FW間のパスやFWからBKへのパスを自分から仕掛けてから放るとか、スキル面でチャレンジしました」
――副キャプテンとして意識したことを教えてください。
「最初は雄也(廣瀬・商4=東福岡)がいなかったので、チームを引っ張るっていうのを意識していました。雄也が帰ってきてくれてからは雄也がちゃんと引っ張ってくれていたのと、耕太郎と将太郎もすごく引っ張ってくれていたので、チーム全体でラグビー中に何か言うことはなかったです。FWのリーダーとしてFWをずっとまとめていたので、そこは継続してやることと、私生活は常に厳しく言うようにしていました」
――B戦ではウオーターボーイを担当されたこともありましたが、どのような声かけをしましたか。
「ブレークダウン周りとか細かいところです。チーム全体のところは雄也が言ってくれていたので、細かいブレークダウンやタックルの精度、起き上がりの速さ、ルーズボールの反応とか、細かくて誰もあまり見ないようなところを指摘するようにしていました」
――夏の目標を教えてください。
「夏はハードになると思うんですけど、(関東大学)対抗戦に向けての準備の期間だと思うので、80分走り切れる体力作りやコンディショニング管理をするのと、一番はケガをしないことです。ケガをしたら対抗戦も終わってしまうので、春できたチャレンジをそのまま落とすことなくできたらいいなと思います」
――関東大学対抗戦への目標と意気込みを教えてください。
「初戦から明治のスタンダードを見せて、まずは対抗戦優勝に向けて一試合一試合勝っていきたいです」
――ありがとうございました。
[森口絵美理]
◆山本 嶺二郎(やまもと・れいじろう)法4、京都成章高、191センチ・110キロ
早大戦の試合後、人生で初めて会場インタビューを受けた山本嶺選手。「めちゃくちゃ緊張しました。試合後は何を言うかずっと考えていました(笑)」
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