
(6)【大学スポーツ×世界水泳】大会事前インタビュー③ 江沢陸/世界選手権2023福岡大会
世界最速決定戦に大学生スイマーが参戦だ。7月14日より開幕する世界選手権2023福岡大会(以下、世界水泳)。今大会は2001年以来22年ぶりの自国・福岡開催であり、日本では2年前の東京五輪以来の大規模大会となる。そんな世界水泳において注目されるのが、若い世代の台頭だ。今大会では競泳代表40人のうち現役の大学生選手が12人を占めるなど、数多くの大学生スイマーが日本代表に選出されており、その活躍に大きな期待がかかる。
今回、私たち7大学新聞は、世界水泳に合わせた合同企画【大学スポーツ×世界水泳】を実施。同年代の若きスイマーの事前インタビューを順次発信していく。今夏、世界を舞台に活躍する大学生スイマーに、あなたもぜひ注目してみてはいかがだろうか。
本記事は合同企画第3弾。明大からOWS(オープンウオータースイミング)・男子5キロメートル代表に選出された江沢陸(法2=成田)の事前インタビューをお届けする。(このインタビューは6月22日に実施されました。)
※江沢選手の展望記事は明大スポーツ第529号の1面に掲載されています。本記事では文字数の関係で紙面ではやむを得ず割愛した事前インタビューを掲載いたします。
――水泳を始めたのはいつですか。
「もともとレッスンで水泳を始めていて、最初の選手コースみたいな本格的な練習を始めたのは小学1年生からでした」
――水泳は楽しいですか。
「楽しいですね。練習は大体きついんですけど、試合で勝ったときとかタイムが良かったときは達成感があって嬉しいですね」
――もともと何の種目ですか。
「小学校の高学年から1500メートルをやっていてそこから長距離の練習をずっと続けていたという感じです」
――OWSに出ようと思ったきっかけは何ですか。
「オープンウオーターは波がすごくて、僕の泳ぎは結構いいレベルまで行けるんじゃないかって今のコーチに言われてじゃあ出てみるかという感じで出場しましたね」
――実際に海で泳いでみていかがでしたか。
「初めて泳いだ時は自分の中でいい感じに泳げたので、結構自分に合ってるなという感じがしました」
――海で泳ぐことには慣れましたか。
「(OWSを始めて)まだ1年くらいなんですけど、最初のときに感じていた海で泳ぐ前 の緊張に比べると慣れた感じはします」
――OWSはプールで泳ぐ時より緊張しますか。
「普段1500メートルは15、6分で終わるんですけど、オープンウオーターは5キロメートルや10キロメートルの種目だと1時間や2時間はかかるので気持ち的な面は競泳より覚悟しますね」
――OWSを行う中で一番きついのは体力的な面ですか。
「体力もきついんですけど一番はずっと泳ぎ続けるという精神力が自分は結構きついという感じです」
――将来の夢は何ですか。
「全然決まってなくて。世界水泳には今回出場しますが、一応近い目標だと五輪に出たいです。世界水泳では入賞とかもっと上のレベルに行きたいなっていう目標はあります」
――水泳を辞めたいと思ったことはありますか。
「いや、今はまだ全然そういう気持ちはなくて。失敗しても今度また頑張ろうっていう気 持ちでやっています」
――なぜ今も続けられているのですか。
「タイムが良くなくても次に生かせるというか、まだ自分はもっと頑張れる、速くなれるんだという気持ちをモチベーションに保っているので辞めたいという気持ちは起きてないですね」
――自分の強みは何だと思いますか。
「きついこととか難しいことがあっても練習でもやり続けられることが自分の強みだと思います」
――過去にそういう経験がありましたか。
「毎回合宿できつい練習をやるんですけど『頑張ろう』って最後まで気持ちを折れずにずっと続けて来られたのでそこが結構自分の自信につながっていると思っています」
――目指す選手像を教えてください。
「特定の選手はいないんですけど、応援されるというか、自分の練習を見て応援されるくらいの選手になれればいいなという感じでいます」
――応援される選手になるにはどうすればいいと思いますか。
「普段から真面目に練習に取り組んだり、挨拶をしっかりして好印象を持たれるような行動をしたりするのが大事だと思います」
――福岡で楽しみなことは何ですか。
「試合も楽しみにしているんですけど、福岡では関東にはないご当地のご飯とか食べることも結構楽しみにしています。明太子とか食べたいですね」
――福岡の海で泳いだことはありますか。
「ありません。そのため今回はちょっと緊張しています」
――世界水泳に向けて今力を入れていることは何ですか。
「世界水泳の時の水温が29度とか30度が予想されていて、それは普段より1、2度高いんです。日差しも夏なので強いことが予想されているので、暑さ対策には力を入れています」
――練習は順調ですか。
「できる限りのことはしているのであとは本番次第ですね」
――今はどんな気持ちですか。
「(世界水泳の)後に続くインカレ(日本学生選手権)にもつなげられるようにモチベーションを上げていきたいと思っています」
――世界水泳の目標をお願いします。
「世界という舞台で戦うのは初めてなので今後も世界と戦えるように、5キロメートルの中ではトップとできるだけ離されないように泳ぐということが目標です」
――ありがとうございました。
[上原朋子]
【大学スポーツ×世界水泳】
今回の世界水泳開催に合わせて7大学新聞が合同で、現役大学生の日本代表選手に事前インタビューを実施した。この機会に、ぜひ多くの大学生スイマーのインタビュー記事をご覧ください。
[参加大学新聞]
明大スポーツ新聞部、早稲田スポーツ新聞会、近大スポーツ編集部、日本大学新聞社、スポーツ法政新聞会、中大スポーツ新聞部、東洋大学スポーツ新聞編集部
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