
(9)GOAT Challenge Cup試合後インタビュー 平野裕志朗監督、相馬秀斗監督
大盛況のうちに幕を閉じたGOAT Challenge Cup。アイスホッケー界では異例の1000人を超える観客が駆け付け、選手と観客が一体となって熱い試合を繰り広げた。今回は一日限りの夢の空間を作り上げた選手、監督、主催者の方へのインタビューをお届けする。
第4回は、平野裕志朗監督(Abbotsford Canucks)、相馬秀斗監督(令元法卒)、のインタビューです。
平野監督
――今回どのような経緯で監督を引き受けることになりましたか。
「アイスホッケー界を盛り上げるためのイベントだと聞いて、自分もアイスホッケー界を盛り上げるためならなんでもお手伝いできたらいいなとは思っていたので、参加することに決めました」
――今回の企画について聞いた時の印象はいかがでしたか。
「もちろんいいことだと思いました。前回名古屋とかでもやっていたっていうのを聞いて、しっかり東京っていう大都市に持ってきて、いろいろな人が見に来られる環境をつくることはいいことだと思うので、今後も続けていってほしいなと思います」
――監督として試合前は選手たちにどのような声をかけました。
「海外組の監督をやっていたので、日本の選手たちがどうこうではなくて、海外でやっている意地だったり、何か意識の違いだったり、一つのパックに対する強さ。絶対負けないっていう気持ちを見せなさいっていうところは、自分も海外でプレーをしている身として、相手にも味方にもお客さんに見せるべきだと思ったので、試合を通して言い続けていました」
――試合前の会場でのインタビューで井口選手(藍仁・商2=埼玉栄)に警戒しているとおっしゃっていました。日本の大学生はいかがでしたか。
「人数が少ない部分もあって、体力的にそれぞれのプレーができなかったっていうところはあると思います。藍仁のプレーも、パックを持った時に何かするんじゃないかっていうワクワク感は見ている人たちに伝えられていたかなと。一つ一つ細かいところでスキルを出せていたと思うので、見ていて楽しかったのではないかなと思います」
――今回来てくださった観客の方々に一言お願いします。
「こういったオフシーズンで選手が集まれる環境があって、皆さんそこに足を運んでくれるのはすごいありがたいことだと思いますし、こういったイベントがどんどん増えていって、応援している方がまた来たいって思えるような試合をプレーしている側はどんどんやっていきたいと思います。またそういった機会があれば、ぜひ足を運んでいただいて、日本のアイスホッケー界はこれからだと思うので、応援していて良かったと思ってもらえるようにこっちも頑張るので、これからも応援をお願いしますと伝えたいです」
相馬監督
――まずはこの企画を聞いた時はどのような印象がありましたか。
「高校の同期が運営に携わっていたので、こういうイベントもなかなかない中で自分に託してくれるっていうことで喜んで引き受けさせていただきました」
――個人的に注目していた選手はいらっしゃいました。
「やっぱり佐藤優くん(Torpedo Nizhny Novgorod)とか榛沢力くん(Sacred Heart University)とか代表の合宿で何度か一緒にプレーはしている選手でしたが、試合形式で見るのは初めてだったので楽しみでした」
――明大で注目していた選手はいらっしゃいましたか。
「やっぱ井口くんは(年代が)被っていないし、試合も見たことなかったので今日はプレーを見られて良かったです。これからが楽しみな選手でした」
――他大の選手とセットを組む際に意識したことはありますか。
「みんなスキルがある選手ばっかりで、誰と組んでもいい感じでやってくれるとは信じていたので、あまり考えすぎず決めていました」
――試合を振り返っていかがでしたか。
「こっちの学生はあんまり氷の上に乗っていなかったみたいなので、コンディション的にはあまり良くなかったかもしれないんですけど、みんな楽しんでやってくれたので良かったです」
――海外の選手の動きはいかがでしたか。
「僕自身も勉強になるプレーだったり、やっぱり落ち着きとかゲームメイクとかホッケーIQはすごく高いなと思っていました」
――会場の雰囲気はいかがでしたか。
「僕が学生の時はこんなに人が入って試合することはなかったので、恵まれている環境だなと感じました。あとは、このぐらいの観客を今のプロのリーグでも入れられるように盛り上げていきたいなと思います」
[新谷歩美、倉田泰]
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