
(30)輝け明大!対抗戦選抜に8名が選出!/第11回関東大学オールスターゲーム2023展望
関東大学春季交流大会(以下、春季大会)から1週間。7月2日に開催される関東大学オールスターゲーム(以下、オールスターゲーム)。春季大会で活躍したメンバーを中心に関東大学対抗戦、関東大学リーグ戦それぞれ26名が選抜され、大学ラグビー界の夢の戦いが繰り広げられる。明大からは、廣瀬雄也主将(商4=東福岡)を始めとする8名の選手が対抗戦選抜に選出された。
FWからは3名が選出された。まず、今年の『ハイブリッド重戦車』の最前列を担う右プロップ為房慶次朗(文4=常翔学園)。対抗戦選抜では、帝京大の平井半次郎と江良颯とスクラムの最前列を組み、相手を圧倒させるだろう。為房の機動力を生かしたフィールド上のプレーにも目が離せない。
また、副将を務める右ロック山本嶺二郎(法4=京都成章)は春シーズンの公式戦全てに出場し、廣瀬が不在の時はチームを引っ張った。191センチの長身を生かしたラインアウトを得意とし、チームに安定感をもたらす。『八幡山の京都タワー』として、高校時代のチームメイトの本橋拓馬(帝京大)ともにFWの中軸としてセットプレーを支える姿に注目だ。
そして、力強いタックルでチームに流れを呼び込む福田大晟(商3=中部大春日丘)。春季大会では、体を張ったボールキャリーと果敢なタックルで攻守ともに活躍を見せた。持ち前の運動量で対抗戦選抜を勢いづけるだろう。
スクラムの最前列で戦う為房
BKからは5名が選出された。まず、巧みなゲームコントロールで、春季大会全勝に貢献したスタンドオフ伊藤耕太郎(商4=国学院栃木)。持ち味のランから展開されるアタックは見もので、相手のデイフェンスを裂き突破する姿やチャンスメークを演出する姿が見られるだろう。神奈川県スクール選抜で共に戦ったリーグ戦選抜の武藤ゆらぎ(東海大)とのスタンドオフ対決にも目が離せない。
今年度から主将を務める左センター廣瀬は、持ち前のリーダシップでチームをまとめ、春季大会・練習試合共に全勝に導いた。廣瀬のプレーの見どころは、正確で伸びのあるキックだ。コンバージョンゴールで点数を積み重ね、タッチキックでチャンスをつかみ、自らも仕掛ける。廣瀬の器用なプレーに期待だ。昨年度のオールスターゲームで見せた高校時代のチームメート高本とむ(帝京大)との連携プレーも楽しみだ。
右センターには、安定したプレーを見せる秋濱悠太(商3=桐蔭学園)。春季大会で見せたステップで相手を交わし、スペースにアタックするランは観客の目に焼き付いたことだろう。秋濱の攻撃的なアタックに注目だ。
さらに、右ウイングには、『明治のトライゲッター』安田昂平(商3=御所実)がいる。春季大会では、10本のトライを挙げる活躍ぶり。50メートル5秒9という瞬足の安田のランは相手を寄せ付けず、縦に突破し鮮やかなトライを生み出すだろう。『対抗戦選抜のトライゲッター』としてウイングの仕事を全うする安田の姿に大注目だ。
昨年度からから9番の座をつかみ、テンポの良いパスさばきで存在感を放つ萩原周(商4=大阪桐蔭)。春季大会では、持ち味のテンポとパススキルで明大の攻撃に勢いを与えた。萩原の的確な状況判断でアタックをリードする姿に乞うご期待だ。
持ち味のランを見せる伊藤耕
俊足を生かしトライを決める安田
今大会は、たくさんの魅力を持った選手たちのドリームマッチだ。各選手たちの実力を発揮した熱い戦いに観客は釘付けになるだろう。春シーズンでさらに成長した明大勢のプレーに期待がかかる。また、選出された以外の選手たちの応援は各大学の色が表れ、大会を盛り上げる。昨年度の明大の応援は、出場選手のキャッチコピーが書かれたプラカードを持ち、観客を楽しませた。今年も明大の応援席にも注目するとともに明大勢の活躍を望む。
[井垣友希]
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