
関東一をこの手に 悲願の優勝へ/「アミノバイタル®」カップ展望
今月16日に開幕した「アミノバイタル®」カップ2023(以下、アミノ杯)。昨季はあと一歩のところで優勝を逃し苦汁をなめた。今季初タイトルとリベンジが懸かった今大会。明大は23日の3回戦・城西大との初戦を迎える。
48チームが関東の頂点を目指してしのぎを削る今大会。トーナメントを勝ち抜いた6校は、夏に開催される総理大臣杯全日本大学トーナメント(以下、総理大臣杯)への出場権を獲得できる。初戦の城西大は関東大学3部リーグ戦で2位に位置し、現在勢いに乗っている相手だ。またトーナメントの同ブロックには、昨季優勝校の国士大や現在関東大学1部リーグ戦(以下、リーグ戦)3位の東国大など多くの壁が立ちはだかる。
戦力は例年に引けを取らず粒ぞろいだ。今季の明大を語るうえで欠かせないのが副主将の佐藤恵允(文4=実践学園)。U―22日本代表にも選出され、世界で培った経験で明大を勝利に導く。攻撃陣は中村草太(政経3=前橋育英)が今季リーグ戦で4G4Aの大活躍を見せている。さらに昨季のアミノ杯でも3G2Aと準優勝の立役者となった中村。今大会も持ち味のスピードで前線を盛り上げてくれるだろう。リーグ戦第3節の拓大戦で3得点すべてアシストし、勝利の立役者となった藤森颯太(政経2=青森山田)のチャンスメークも見どころだ。中盤にはフィジカルの強さが武器の島野怜(法2=仙台育英)が得点力のあるボランチとして存在感を放っている。そして、長身を生かし明大の壁となる岡哲平(政経4=FC東京U―18)。今季は全試合にスタメン出場し、チームに安定感をもたらす。また1年生ながら既にトップチーム入りを果たした小澤晴樹(政経1=大宮アルディージャU-18)も守備の明治の一翼を担う。
今季の明大は着々と調子を上げてきている。直近のリーグ戦では3連勝し常勝明治を取り戻しつつ、勝ち点はく奪により最下位となっていた順位も回復してきた。昨季の総理大臣杯や全日本大学選手権然り、明大が苦手とするトーナメント方式である今大会。危なげなく勝利を一つ一つ積み上げることで、苦手意識をいかに払拭できるかがカギとなるだろう。昨季成し遂げられなかった優勝へ。紫紺の戦士の熱き戦いが始まる。
[尾﨑陽菜]
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