
(55)全日本予選事後インタビュー③/児玉真輝、甲斐涼介
15年連続でつなぎ続けた伊勢路への道は断たれた。選手、スタッフは死力を尽くしたものの、惜しくも栄光の地へは届かなかった。だが、下を向いてばかりではいられない。今回得た反省はきっと箱根路への足掛かりとなるはずだ。今回はレース後の競走部の声をお届けする。
第3回は児玉真輝(文4=鎌倉学園)、甲斐涼介(情コミ3=宮崎日大)のインタビューです。(この取材は6月18日に電話で行われたものです)
児玉
1組3着 30分06秒16
――レースの振り返りをお願いします。
「自分の中で今出せる力は出し切れたと思っています」
――コンディションはいかがでしたか。
「教育実習に3週間行っていたのでいつも通りの練習ができない期間が続きました。また、ケガから復帰して立ち上げている途中なので、マックスの状態から考えたら6割くらいでした」
――教育実習直後ということで欠場という選択肢もあったと思いますが、出場した理由を教えてください。
「チーム状況を見て、予選通過できない可能性が全然あると思っていたので、自分が出なきゃ駄目だと思って出場しました。正直、教育実習期間中は無理もしましたが、危機感を感じていたので無理やり合わせました」
――調整が不十分だったことについて焦りや不安はありましたか。
「不安はあったのですがチーム状況が良くないことは分かっていました。なので、自分が弱音を吐いていてもしょうがないと割り切って気合いで頑張りました」
――これからチームでどのようなことに取り組んでいきますか。
「個人的に特別なことは必要ないと思っています。選手たちは才能がありますし、佑樹さん(山本佑樹駅伝監督)のメニューが悪いとは思いません。なので、生活を含めた全ての面で当たり前のことを当たり前にやって、当たり前のレベルをどんどんと上げていくことが必要だと思います」
――今後の予定を教えてください。
「明立戦(明大対立大対校大会)と明法戦(明大対法大対校大会)に出場する予定です。そこで、箱根駅伝予選会というよりは箱根駅伝本戦に向けきついところで押していくことを意識してレースに臨みたいと思っています」
――ありがとうございました。
甲斐涼介(情コミ3=宮崎日大)
甲斐
1組16着 30分27秒61
――ご自身の走りを振り返ってください。
「もっと上位を取らないといけなかったのですが、力不足でした」
――2、3年生の出走がメインでしたがいかがですか。
「自分たちは来年の全日本大学駅伝予選会があるので、その点ではいい経験になったと思います」
――予選敗退に終わりましたが、チーム状況をどのように捉えていますか。
「チーム状況としてはやはり良くはないのですが、下を向いていても何も変わらないと思います。なので、早い段階で切り替えて夏合宿でしっかりと練習して、夏明けに周りの人に恩返ししていきたいです」
――以前に粘る走りができないことを課題に挙げられていましたが、改善はできましたか。
「レース途中で集団から離れはしましたが、また追い付いて粘ることはある程度できました。次はラストのキレを出すことが課題だと思います」
――今後はどのようなことに取り組んでいきますか。
「他大学は自分たちと比べてレベルや勢いが全然違うと感じました。すぐには変われないとは思いますが、気持ちの問題だと思うので、自分がチームに勢いをつけられるような選手になりたいです」
――ありがとうございました。
[石井遥、島田五貴]
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