(20)RISE OF ROOKIES〜ルーキー特集2023〜 中川功己「チームに影響力を与えたい」

2023.06.13

 22人のフレッシュマンが、今年度100周年を迎える明大ラグビー部の門を叩いた。輝く未来に向かって、100周年の歴史に新たな風を吹き起こすだろう。本企画では彼らに電話取材を行い、高校時代のエピソードや4年間に懸ける思いについて伺った。6月1日より連日連載していく。(※写真は本人提供です)

 

 第13回は中川功己(営1=流経大柏)のインタビューをお送りします。(この取材は5月17日に行われたものです)。

 

――明大に入学を決めた理由を教えてください。

 「中学生くらいから明治大学ラグビー部に憧れがありました。試合とか見ていてもFWの選手たちの大きさとか迫力とかそういうのに憧れて、明治を目指したいなって思ったのがきっかけです。あとはファンの方だったりいろいろな人が応援してくれて、スタジアムのみんなが明治を応援しているというような感じがすごいなと思ったというのもあります」

 

――出身校である流経大柏高を選んだ理由を教えてください。

 「自分はそんなにいろいろな強豪校からオファーが来たわけではなかったですが、中でも流経大柏が一番強くて、監督も自分に話してくれました。あと、流経大柏が初のベスト4になった葛西(拓斗・令5商卒・現東芝ブレイブルーパス東京)さんの代を見たことが一番大きかったですね。葛西さんの代を見て、何年後かに流経大柏からオファーが来て(流経大柏高なら)日本一が取れるかなと思って決めました」

 

――葛西選手と面識はあるのですか。

 「あります。何回か(高校の)練習に来てくれたこともあるし、花園(全国高校大会)にも顔を出してくれました。あとは『明治どうですか?』と葛西さんに聞いたりもしました。葛西さんは本当に素晴らしい人で、フレンドリーな感じで話しやすくて誰にでも優しくしてくれる性格です」

 

――高校で一番印象に残ってる試合を教えてください。

 「1年の時の花園の大阪朝鮮との試合です。あれが印象に残っていますね。自分も4番で出ていたんですけど、とても競った試合であの試合を経験できて良かったなと思います」

 

――高校時代は現在日本代表でも活躍されているワーナー・ディアンズ選手(東芝ブレイブルーパス東京)とも一緒にプレーをされていましたね。

 「ワーナーさんはもう手に届かない存在かなっていう感じです(笑)。1年の時にはすぐそこにいたんですけど、もうすごい人です。多分W杯も出ると思います。2メートルあるので見上げるくらい大きくて、今は高校の時よりも体重も増えてるのでとてもレベルアップしていると思います。応援しています」

 

――現在はフランカーをされているということですが、フランカーへのこだわりを教えてください。

 「高校時代は一番強くて足も速くてタックルもできるという選手がフランカーをやっていたんですけど、大学もあまり変わらないです。タックルでフランカーが引いちゃうと負けちゃうので、最近はタックルを頑張りたいなって思います」

 

――明大のバックローの先輩方のプレーを見てどのようなことを感じますか。

 「最近の試合で森山雄太(政経4=東福岡)さんだったり利川(桐生・政経2=大阪桐蔭)さんとかを見ていると、バックローはFWでもスピードやフィジカルもどっちも求められるポジションだと思うので、そこを見たら2人ともフィジカルがとても強いしボールを持ったらハンドリングもうまいです。高校レベルとは違うなと思います」

 

――明大ラグビー部に入って驚いたことはありますか。

 「今までテレビで見ていた選手が普通にいるっていうことですね。キャプテンの廣瀬雄也(商4=東福岡)さんとか、自分の中ではテレビの中の存在だったので寮で普通にご飯を食べてるのがおかしい風景です(笑)」

 

――明大でどのような選手になりたいですか。

 「チームの危機的状況とか負けている状況でみんなの前に出たりして声出したりして、一番体を張ったりタックルしたりリーダーシップが取れる選手になりたいです」

 

――今後の意気込みを教えてください。

 「紫紺を着るというのが最初の目標なんですけど、そこから日本一を取るっていうのが最後の目標です。1年生からもちろん練習を頑張って、紫紺を着れるような選手になりたいしチームに影響力を与えたいです」

 

――ありがとうございました。

 

[豊澤風香]

 

◆中川 功己(なかがわ・こうき)営1、流経大柏高、182センチ、98キロ

東京暮らしは初めてだという中川選手。「自分は都会の方に住みたいので、とても便利でいいなと思います!」