(18)RISE OF ROOKIES〜ルーキー特集2023〜 田代大介「信頼される、こいつならやってくれると思われる選手に」

2023.06.11

 22人のフレッシュマンが、今年度100周年を迎える明大ラグビー部の門を叩いた。輝く未来に向かって、100周年の歴史に新たな風を吹き起こすだろう。本企画では彼らに電話取材を行い、高校時代のエピソードや4年間に懸ける思いについて伺った。6月1日より連日連載していく。(※写真は本人提供です)

 

 第11回は田代大介(営1=大分舞鶴)のインタビューをお送りします。(この取材は5月18日に行われたものです)。

 

――ラグビーを始めたきっかけを教えてください。

 「今東海大学の3年生に自分の兄(田代諒介)がいて、兄は大分舞鶴高校でラグビーをしていましたが自分はずっと柔道をするって考えていました。ラグビー歴4年ってホームページに書いているんですけど、自分が小学校の時はラグビーと柔道を平行してやっていたんですよ。柔道のためのラグビーみたいな。そこでラグビー楽しいというのは分かっていたんですけど、柔道しか考えていなかったです。ですが兄が高校でラグビーをしているのを見て、もう一回ラグビーやりたいなと思ったのがきっかけです」

 

――柔道の階級はどのくらいでしたか。

 「中学校の時は3年間全部階級が違かったんですけど、1年73キロ級、2年81キロ級、3年90キロ級でした。1段階ずつ1年で上げていきましました」

 

――明大に進学を決めた理由を教えてください。

 「高校で(ラグビーを)再開した時は、大学で続けることをあまり考えていませんでした。でも、1年生の時から試合に出る経験ができて、そこから自分がもっと上にいけるんじゃないかなと思うようになりました。FWといったら明治って自分の中に印象があり、1年生の頃からリクルーターさんに合宿の時に見てもらっていて、他大とは悩まず、ずっと明治に行こうと思っていました」

 

――実際に明大ラグビー部に入部して良かったところを教えてください。

 「本当に全員意識が高いです。自主練に誘っても全員来てくれたり、いつ見てもウエートしている人や毎日同じ練習をしている人を見たら刺激をもらうし、同級生でもう試合に出ているメンバーも相当意識高いです。いつも自主練に付き合ってもらっているので、意識の高さが一番印象的かなと思います」

 

――高校3年間を振り返るといかがですか。

 「自分のことを考えるのが精一杯だったので、キャプテンを任されるようになって、視野が広くなりました。自分のことを考えているだけじゃ全然後輩とかもついてこないので、試合でも自分が一番最初にビッグなプレーを見せることを意識していました。大きい大会や全国大会の上の方にあまり勝ち上がってないんですけど、全然後悔することはなかったなと思います」

 

――高校時代に印象に残っている試合はありますか。

 「最後に負けた花園大分県予選の大分東明高との試合です。県の試合は1年で新人戦と夏の総体と最後の花園予選と3回あるんですけど、(大分東明高との)新人戦は50点差つけられて、総体では30点差まで縮めました。最後の花園予選(決勝)で前半終わった時は7-7の接戦で、後半は取られて最後18点差でした。相当きつい練習をしてきていたので、練習でやってきたことは出せたかなって思うんですけど、悔しくて、大学でもっと上に行けるようにって思えました。それが一番印象に残っています」

 

――高校時代に監督に言われたことで今も大切にしている言葉はありますか。

 「自分が高2になるタイミングで(監督を)辞めちゃったのですが、自分を高校ラグビー界に誘ってくれた監督で恩師がいます。その監督に言われた言葉で『止まるな』という言葉が印象に残っています」

 

――寮生活はいかがですか。

 「高校の時も寮でした。高校の時から自分で洗濯することは経験できていたので、大学で困ることは別になかったです。洗濯の当番を決める時は毎回大富豪で決めるんですけど、毎回オフの日の夜に、次の日から練習なので、1週間分の大富豪をして曜日決めるって感じです。先輩に申し訳ないくらい勝ってしまって、あまり(洗濯を)してないんですよ。同部屋は渡邉元隆(政経4=筑紫丘)さん、大﨑哲仁(政経3=国学院久我山)さん、柴田竜成(営2=秋田工)さんです。その中で一番洗濯しているのは、大﨑さんです(笑)」

 

――同期の雰囲気はいかがですか。

 「かなり個性強い人たちなんですけど、みんな仲いい感じです。本当に全員と仲いいんですけど、その中でも週末絶対に温泉に行くグループの温泉同好会があります。その7人(藤井達哉(政経1=東福岡)、海老澤琥珀(情コミ1=報徳学園)、伊藤龍之介(商1=国学院栃木)、中川功己(営1=流経大柏)、瓜生丈道(法1=小倉)、田中景翔(文1=常翔学園))と仲良いです。毎回新しいところを開拓していく感じで、電車に乗ったりして行っています」

 

――部内で目標にしている選手はいますか。

 「為房慶次朗(文4=常翔学園)選手です。強いのに謙虚な姿勢がかっこいいなと思います」

 

――持ち味と苦手なプレーを教えてください。

 「持ち味はボールキャリーで、苦手なプレーはタックルです。タックルが自分の中で一番課題かなと思います。柔道で養った体幹、バランス力を生かして、ボールをもらったら絶対確実にゲインできる選手になりたいし、ディフェンスの面では確実にシングルタックルで倒せるような選手になりたいです」

 

――これから4年間でどのような選手になっていきたいですか。

 「信頼される、こいつならやってくれると思われる選手になりたいです」

 

――ありがとうございました。

 

[井垣友希]

 

◆田代 大介(たしろ・だいすけ)営1、大分舞鶴高、180センチ・108キロ

スニーカー集めを趣味にしている田代選手!特にナイキのスニーカーが好きだそう!

「最近、ちょっとめんどくさくなって、大学にスリッパで行ってます(笑)」。