
(16)RISE OF ROOKIES〜ルーキー特集2023〜 平将輝「憧れの舞台に自分も立ちたい」
22人のフレッシュマンが、今年度100周年を迎える明大ラグビー部の門を叩いた。輝く未来に向かって、100周年の歴史に新たな風を吹き起こすだろう。本企画では彼らに電話取材を行い、高校時代のエピソードや4年間に懸ける思いについて伺った。6月1日より連日連載していく。(※写真は本人提供です)
第9回は平将輝(政経1=明大中野)のインタビューをお送りします。(この取材は5月18日に行われたものです)
――高校時代の明大ラグビー部への印象はどのようなものがありましたか。
「練習場所が八幡山を使っていたということもあって、試合だけではなく練習も何度か見させていただいたことがあるんですけど、明大ラグビー部の方々はすごく高い意識を持っている、自分にとっては憧れの集団という印象が大きかったです」
――入学前から印象に残っている明大ラグビー部の選手はいましたか。
「やはり同じ明大中野高出身の活躍されている選手で、片倉康瑛(令3法卒・現東京サントリーサンゴリアス)さんが高校時代いらっしゃったので、片倉さんからはすごく自分は刺激をもらっていました。何度か練習にも来てくださったことがあって、その中でもいろいろなことを優しく教えてくれました」
――実際に明大ラグビー部の試合を見に行ったことはありましたか。
「結構頻繁に見に行っていました。特に昨年度の国立での明早戦は印象に残っています。明大の〝前へ〟が体現されていて、すごく明大の強さが出ていた試合だったので覚えています。やはり明大の紫紺っていうのは自分の中で1番かっこよくて見えて、いつかこの憧れの舞台に自分も立ちたいという思いが改めて強まりました」
――高校3年間のラグビー生活を振り返っていかがですか。
「目標としていた全国高校大会(以下、花園)には出場することができなかったんですけど、コロナの影響で試合や練習ができない時間をどれだけ有効活用できるかを考えることが多かった3年間だったと思います」
――具体的にどのような面で時間の使い方を意識していましたか。
「練習時間がかなり短くなることが多かったので、一つ一つの練習の精度をどれだけ上げられるかっていうのをチーム全体で話し合って意識していました」
――ラグビーと勉強の両立の面ではどのようなことを意識していましたか。
「ラグビー部は特に定期テストの間も部活があることが多く、帰る時間もかなり遅くなることが多かったので、みんなが勉強するよりも前からこつこつとやっていくっていうのが大きかったかなと思います」
――今までで最も印象に残っている試合を教えてください。
「引退試合となった花園の東京都予選準決勝の東京高校戦ですね。かなり自分たちの中でやりたいプレーが出せなかった試合で、前々から準備していたのに当日になって全然できてなかったっていう、今までで1番悔いが残る試合だったと思っていて、すごく印象に残っています」
――自分の強みを教えてください。
「明大はレベルが高いので、スキルっていう部分では劣ってしまうかもしれないんですけど、 やる気っていうところからチームを鼓舞し続ける行動が自分の強みかなと思っています。例えば走りのメニューだったら最後のラインを必ず越えるとか、そういう細かいところまで気を配って練習しようっていうのは意識しています」
――目標としている選手や尊敬している選手はいますか。
「やはり明大中野の中学から高校、大学と上がって、同じ境遇の中スタメンで出ていた片倉さんはすごく尊敬しています。厳しい環境だったと思うんですけど、その中でもスタメンを勝ち取ったっていうのをすごく尊敬していて、自分の憧れの選手です」
――大学ラグビーに入って高校ラグビーと変わったことや気づいたことはありますか。
「一人一人の選手のモチベーションの高さが違うなと思います。スタメンの人数よりも試合に出られない人の人数の方が圧倒的に多いと思うんですけど、選手一人一人が試合に出られない状況の中でも高いモチベーションを持って練習をこなしていることが、大きく変わったことかなと思います」
――これからに向けての意気込みをお願いします。
「まず1年生の間は、自分のやれることを100パーセント毎回練習で出せるようにして、自分にしかない強みを見つけていきたいと思います。そして、少しでも結果を残すことができるように頑張り、最終的には紫紺を着ることが目標です」
――ありがとうございました。
[久保田諒]
◆平 将輝(たいら・まさと)政経1、明大中野高、168センチ・69キロ
平将選手の苦手なものは怖いものとのこと。「ホラー映画とか苦手です。お化け屋敷とかも嫌いですね(笑)」
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