
(12)RISE OF ROOKIES〜ルーキー特集2023〜 大川虎拓郎「紫紺のジャージーを着て日本一に」
22人のフレッシュマンが、今年度100周年を迎える明大ラグビー部の門を叩いた。輝く未来に向かって、100周年の歴史に新たな風を吹き起こすだろう。本企画では彼らに電話取材を行い、高校時代のエピソードや4年間に懸ける思いについて伺った。6月1日より連日連載していく。(※写真は本人提供です)
第5回は大川虎拓郎(法1=東福岡)のインタビューをお送りします。(この取材は5月19日に行われたものです)
――明大に進学した理由を教えてください。
「小さい頃から明大ラグビー部のファンで、明大ラグビー部はとてもFWが強く自分もFWをしているので、日本一のチームでありなおかつ日本で1番FWの強いチームに行きたかったため明大に進学しました」
――高校時代の明大ラグビー部への印象はどのようなものがありましたか。
「やはり伝統があるチームで、いろいろな方から応援されているチームだなというのは思っていました。特に明早戦は大学ラグビー界で1番有名だと思うので、大学ラグビーを引っ張っているチームだという印象がありました」
――高校3年間のラグビー生活を振り返ってみていかがですか。
「東福岡高も全国的に見てレベルが高いチームで、自分はそこで2年生から試合に出させてもらっていたので、とても多くの経験を積むことができました。ただ、3年間コロナ禍だったので練習試合とか公式戦とかは少なかったんですけど、その中でもいろいろな方々が協力してくださって、全国高校大会(以下、花園)も無事優勝することもできました。ラグビー面も成長できたんですけど、その他の面でもたくさんのことに気づけた3年間だったかなと思います」
――チームが花園優勝を成し遂げられた理由は何だと思いますか。
「まずは練習中からしっかりいい強度を持って、一人一人の意識が高かったことが優勝につながったんじゃないかなと思います。あとは朝早くからウエイトをしていたので、保護者の方に朝早くからお弁当や送り迎えをしてもらったり、監督やコーチ陣の方は朝早くからいろいろな準備をしてくださったりしていたので、そういうみんなが1つになって取り組めたことが、花園で優勝できた理由かなと思います」
――高校時代は主将を務めていたと思いますが、主将としてどのようなことを意識していましたか。
「東福岡高は部員数が多く、自然とBチームの方だったり1年生の方だったりと関わる機会がどうしても少ないなと感じていました。そのためいくらAチームが強くても、それだけでは優勝はできないなっていうのは感じていて、下から底上げしていかないとチームのレベルは上がっていかないと思っていたので、Bチームや1年生とよくコミュニケーション取りながら練習をするように意識していました」
――今までで最も印象に残っている試合を教えてください。
「公式戦で1番心に残っている試合は、2年生の時の花園決勝での東海大仰星高との試合です。それまで東海大仰星高には15人制の試合では負けたことがなくて、自分たちの1個上はとても強かったので絶対優勝できると思って花園に乗り込みました。この先輩たちと優勝したいって強く思っていたので負けた時はすごくショックで、もうこの先輩たちとラグビーできないんだなと思うと、すごく悲しい気持ちだったのを覚えています」
――自分のプレーの強みを教えてください。
「自分は結構体力がある方なので、人一倍多く走ってタックルしてジャッカル仕掛けて、派手なプレーはできないんですけど仕事人といいますか、そういうプレーが得意です。常に相手の動きを読もうっていうのは意識しています。相手をよく見て次何するんだろうとか、次はここら辺で走ってくるなとか、次はそこら辺にタックルが来そうだなっていうのを常に考えるようにしています」
――大学ラグビーに入って変わったことや気づいたことはありますか。
「明らかにコンタクト力が違うなっていうのは感じています。高校日本代表に選ばれて海外のコンタクト力を感じてきて、まあ行けるだろうって正直なめていたんですけど、明大に来てやはりコンタクトの違い見せつけられて、正直そこが今1番苦労している部分です」
――ライバル視している選手はいますか。
「同じ大学だったら藤井達哉(政経1=東福岡)です。やはり高校3年間ずっと争ってきて大学も一緒なので、彼には負けたくないですね。違う大学だと早大の松沼寛治選手には負けたくないですね」
――今年度の主将である廣瀬雄也(商4=東福岡)選手は同じ高校の先輩であると思いますが、廣瀬選手へのイメージはどのようなものがありますか。
「廣瀬雄也さんはプレーでも言葉でも伝えるのが本当に上手で、まさに主将と言いますか、主将はこの人しかいないっていうのはすごく分かるような気がします。自分が明大に入る前から東福岡高の試合や練習に来てくださっていて、そこで何度か話したりしていたので、入学してからも気にかけて話しかけてくださってすごくありがたいです」
――これからの大学ラグビー生活に向けての意気込みをお願いします。
「同世代がもう紫紺のジャージーを着ているので、まずは早く自分も紫紺のジャージーを着て日本一になれるように頑張ります」
――ありがとうございました。
[久保田諒]
◆大川 虎拓郎(おおかわ・こたろう)法1、東福岡高、186センチ・96キロ
食べることが大好きな大川選手。最近は東京のおいしいお店を探すことにはまっているそう。「ゴールデンウィークには餃子フェスに行ってきました(笑)」
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