
(9)RISE OF ROOKIES〜ルーキー特集2023〜 伊藤龍之介「チームを変えられる存在になりたい」
22人のフレッシュマンが、今年度100周年を迎える明大ラグビー部の門を叩いた。輝く未来に向かって、100周年の歴史に新たな風を吹き起こすだろう。本企画では彼らに電話取材を行い、高校時代のエピソードや4年間に懸ける思いについて伺った。6月1日より連日連載していく。(※写真は本人提供です)
第2回目は伊藤龍之介(商1=国学院栃木)のインタビューをお送りします。(この取材は5月19日に行われたものです)。
――明大に進学を決めた理由を教えてください。
「自分の選択肢の中に早稲田と明治がありました。兄(伊藤耕太郎・商4=国学院栃木)が試合に出てラグビーをしている姿を見ていますし、明治のどんどん前に出るアタックや伝統を見て、自分もこの環境で試合や近くで練習してみたいと思いました。早稲田よりも明治の方が世代のスターがたくさんいるじゃないですか。その高いレベルの中で身を置いてチャレンジできるか、自分を成長できるか、やはり兄と1年と4年で初めて同じ場所で練習や試合する状況になると思うとそれも楽しみかなという思いもあって明大を選びました」
――実際に明大ラグビー部に入部して良かったところを教えてください。
「先輩方もすごく優しいですし、ラグビーの練習もとても楽しくやれています。レベルの高い人とコミュニケーションを取りながら質の高い練習をするのは、本当に毎日いろんな成長ができているような気がします。毎日課題も見つかるのはすごく練習していて楽しいなと思います」
――先輩と同期とのポジション争いはいかがですか。
「先輩方も同じポジションにいますし、同期には伊藤利江人(商1=報徳学園)がいます。自ら厳しい環境下に置いたのでそこは責任を持って、できる限り自分で最大限のチャレンジができればいいかなと思います」
――高校3年間を振り返るといかがですか。
「自分は1年生の時からたくさん試合にも出させてもらって、あまり普通の人ができないような経験をさせてもらい、本当に充実した3年間だったなと思います。(主将を経験してみて)チームを考える、チームを動かすことの難しさを感じました。本当に1人じゃできないし、キャプテンって大事だと思うんですけど、本当に大事なのはキャプテンよりも周りの人たちなのかなと思いました。やっていく中で、やっぱりチームメートには本当に助けられましたし、キャプテンとして絶対に自分が楽しもうとやっていました。1番ひたむきにやらないといけないポジションで、それ以外にもチームメートに頼る、チームメートのことを深く知ることはキャプテンとして大事だったかなと思います」
――高校時代に印象に残っている試合はありますか。
「自分の中で高校2年生の時の花園で桐蔭との試合がすごく印象に残っています。自分自身神奈川出身なんですけど、高校の選択肢の中に桐蔭学園もあって、その中で選ばずに国学院栃木を選んで入ってラグビーをやっていたので、正直当時の自分の中で桐蔭を倒すという目標がありました。その中でずっと目標にしてきた桐蔭学園に花園の準決勝という舞台で勝つことができたのはすごく自信にもなりました」
――高校時代に一番伸びたものは何ですか。
「コーチの人で吉岡航太郎さんという方がいて、航太郎さんと戦術やラグビーのセオリーなどたくさんラグビーのことを話しました。高校生活でスキル面もそうですが、何か深く考えてラグビーをするようになったのは高校生になってからです。勢いだけじゃなくて、どの相手に対してどういうプレーをするか、チームメートに対してはこういうプレーをするか、考えるようになったなと思います」
――高校に続いて寮生活だと思うのですが、大学の寮生活はいかがですか。
「大学は先輩方と4人部屋ということで積極的にコミュニケーションを取っています。先輩方も本当に優しいですし、リラックスできています。同じ部屋の先輩は、榎本凛太郎(営4=立命館慶祥)さん、稲村心(文3=新潟工)さん、渡邉陽平(商2=開志国際)さんです。部屋内のルールは、ゴミがたまったら捨てるくらいで、洗濯も日にちで決めて回してもらっているので、本当に優しいです」
――同期の雰囲気はいかがですか。
「みんな仲良くて、明るい感じでやっていますね。僕は同期の中でオタクポジですけど、明るいキャラです(笑)」
――お兄さんの伊藤耕選手の尊敬するところを教えてください。
「一緒にラグビーをして分かったことですが、練習中やプレー中にすごくコミュニケーションを取っています。普段は結構ふわふわしている感じなので、その姿が今まで見たことのない一面でしたし、見習っていこうと思います。あと、誰に対しても探究心といいますか、こだわるところは本当にすごいなと尊敬しています」
――持ち味と苦手なプレーを教えてください。
「持ち味はランとパスです。僕が今課題にしているのは、コミュニケーションとタックルです。タックルに関してはまず体をつくる。個人練習でどうにかしないといけないことなので、しっかり個人練習していきたいなと思います。コミュニケーションに関しては、同世代とか高校日本代表の時は、コミュニケーションを取ってうまくやれていました。時間の部分もあると思うんですけど、(大学では)練習中積極的にしゃべれなくて、コミュニケーションを取りきれてないかなというのを感じています。練習以外のところでも積極的にコミュニケーションを取りにいけたらいいと思います」
――これから4年間でどのような選手になっていきたいですか。
「4年間かけて、自分が明治のスタンドオフに入ることでチームを変えられる存在になりたいなと思っています。また、この世代は本当にすごい選手がいる中で、スタンドオフと言えば伊藤龍之介だと言ってもらえるような選手になれたらいいです」
――ありがとうございました。
[井垣友希]
◆伊藤 龍之介(いとう・りゅうのすけ)商1、国学院栃木高、170センチ・75キロ
乃木坂46への愛が強い伊藤龍選手!最推しの齋藤飛鳥さんの卒業コンサートに行って、ボロボロになって帰ってきたそう!「耐えきれないです」。
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