(31)関東インカレ事前インタビュー⑨/溝上稜斗、杉彩文海、橋本基紀

2023.05.09

 昨年度は短長歩の全部門で好記録をたたき出し、1部残留を果たした明大競走部。新体制になった今、紫紺の未来を担うルーキーもチームの後ろ盾となるに違いない。先輩たちが確立してきた地位を守り抜き、今年度もチーム力の高さを見せつける。

 

 第9回は溝上稜斗(商3=九州学院)、杉彩文海(文4=鳥栖工)、橋本基紀(商4=専大松戸)です。(この取材は4月29日、30日に電話で行われたものです)

 

溝上

――今のコンディションを教えてください。

 「法大競技会の5000メートルで自己ベストを更新して今もその調子を維持できているので状態は良いと思います」

 

――今の心境はいかがですか。

 「シーズン入りの時点ではハーフマラソンで関東学生対校選手権(以下、関東インカレ)のメンバーに入れたらいいなという気持ちでした。正直1万メートルを走る心の準備ができてないのですが、誰も自分が優勝するなんて思ってないと思うので逆に見とけよという挑戦者の気持ちで走れたらと思います」

 

――世田谷競技会を振り返っていかがでしたか。

 「自己ベストは更新したのですが、思っていたレース展開では走れませんでした。ハイペースで最後まで粘ることが目標だったのですが、早い段階で集団から離れてしまって最後に拾っていく展開になりました。今回の関東インカレは5000メートル過ぎまでハイペースで進んでも粘っていきたいです」

 

――関東インカレの位置付けを教えてください。

 「関東インカレの位置付けはもちろん結果を残して1部残留に貢献することです。また、全日本大学駅伝予選会があるのでそこを見据えての今回1万メートルでの選出だと思います。選出の意図も汲み取りながら今後につながるレースにしたいです」

 

――3大会連続で自己ベストを更新していますが、好調の理由は何でしょうか。

 「トレーニングに通い始めたことと、1~2月に距離を踏んできてしっかり土台を作れたことが3月~4月に良い調子でこれている要因だと思います」

 

――ありがとうございました。

杉彩文海(文4=鳥栖工)

 

 ――箱根駅伝(以下、箱根)が終わってからこれまでの期間はどのように過ごされましたか。 

 「箱根で1回良い動きができて、それを崩すことなくレースや練習につなげることを意識して過ごしてきました」 

  

――関東インカレはどのような位置付けの大会になりますか。 

 「関東インカレは短距離や競歩だったり駅伝と違って競走部全体が一丸となって戦う試合です。大学4年間のうち最後となる関東インカレですが、代表として出してもらうということで、非常に楽しみでもあり責任もある重要な試合だと思っています」 

 

――長距離主将が尾﨑健斗(商3=浜松商)選手に決まって、今のチームの雰囲気はいかがですか。 

 「尾﨑がキャプテンになり、非常にフレッシュな気持ちで最近は取り組めていると思います。あと3年生が主将になったということで、4年生としてしっかりサポートしてその中でやれることをやっていこうという雰囲気を感じています」 

  

――関東インカレに長距離ブロックから4年生の3人がエントリーしましたが、それに関してはいかがですか。 

 「橋本(基紀・商4=専大松戸)や馬場(勇一郎・政経4=中京大中京)は就職活動で大変な中で練習をおろそかにせず、両立を頑張っています。もちろん他の4年生も同じなので、4年生や下級生に競技に対する姿勢と私生活の面での両立する姿勢を見せることができ、チームに良い流れをもたらす結果になったと思います」 

  

――関東インカレの目標 をお願いします。

 「個人的な目標は全体の目標である1部残留に貢献できるよう自分が入賞して点数を稼ぐことです」 

 

――レースプランは考えていますか。 

 「具体的なペースやレース展開は予想が難しい部分があるので、あまり考えないようにしています。例年だと非常に蒸し暑くて、タフなレースが予想されるので、しっかり入賞が狙える位置で最後まで粘り切る走りを意識したいと思います」 

   

――ありがとうございました。 

橋本基紀(商4=専大松戸)

 

橋本基

――現在のコンディションはいかがですか。 

 「4月のトラックシーズンに入って、いい感じに状態が上がってきていて、練習も詰めているのでコンディションは良いと思います」 

 

――トラックシーズンに入って短い距離に多く出ている印象があります。 

 「自分は4年生で引退し競技自体を辞めてしまうので、最後に5000メートルで13分台を出したいということでかなり5000メートルに出ています」 

 

――関東インカレにはどのようなイメージがありますか。 

 「昨年度も出場させてもらったのですが、大会の規模も応援の声も大きいですし、部の代表として走るので特別な大会だと思います」 

 

――ハーフマラソンに出場された理由はありますか。 

 「一番は昨年度のリベンジと言うことで、佑樹さん(山本駅伝監督)にもう一度ハーフマラソンに出場したいという思いを伝えました」 

 

――3部門同時に出場することが特徴の関東インカレですが、部門間のコミュニケーションはありますか。 

 「今のキャプテンである木村稜(主将・政経4=乙訓)が、あいさつをしっかりしよう、ブロック関係なくいこうということで、あいさつなどはしっかり行われていると思います」 

 

――最後に関東インカレに向けての意気込みをお願いします。 

 「昨年度は結果を残すことができなかったので、今年度は8位入賞と部内1位という目標に向かってしっかり頑張っていきたいと思います」 

 

――ありがとうございました。 

 

[菊地隼人、石井遥、原田青空]