(43)明スポ単独インタビュー③ アテネ五輪競泳金メダリスト 柴田亜衣氏/ボッチャ東京カップ2023

 3月11日と12日の2日間で行われたボッチャ東京カップ2023。今大会は一般参加者に加えて、ボッチャ日本代表・火ノ玉JAPANやアスリート、芸人など多くの著名人が参加した。今回はその中から、東京パラリンピック個人種目で金メダルを獲得した杉村英孝選手(伊豆介護センター)、世界選手権リオ2022金メダリストの内田峻介選手(大体大)、そして長年ボッチャの普及に取り組んでいる、元競泳日本代表でアテネ五輪金メダリストの柴田亜衣氏にインタビューを行った。今回は、第3弾として柴田氏のコメントを全文お届けします。

 

柴田氏

――試合を振り返っていかがですか。

 「(大会には)何度か出させていただいているのですが、昨年度は1点も取れなかったので、先ほど初めて1点を取れてとてもうれしかったです。1点取れるだけでも楽しいです」

 

――ボッチャの魅力はどこでしょうか。

 「毎年いろいろな人と対戦できるのが一番ですね。ランプを使った選手もそうですけど、小学生とも対戦できます。年齢も幅広いですし、障害あるなしにかかわらず一緒にできるというのは楽しいなと思います」

 

――ボッチャのやりがいを感じる部分はどこですか。

 「選手みたいな戦術とかはあまりありませんし、とにかく近づけることを目標にする感じになっているのですが、自分が思ったところにボールが止まってくれると気持ちよいです」

 

――水泳とボッチャ、共通する部分はありますか。

 「水泳も年齢が幅広いという点では一緒かなと思っています。水泳はもっというとお母さんのお腹にいる間からマタニティスイミングといって泳げますし、半年からベビー(スイミング)が始まり、マスターズだと100歳でも泳いでいる方はたくさんいるので、年齢関係なく同じスポーツができるというところは水泳に似ていると思います」

 

――ボッチャを知らない方に向けてメッセージをお願いします。

 「初めて参加する時は一回もボッチャに触れたことがなかったり、ルールを知らないと思います。でもやりながら知っていったりとか、一切知らなくても始められると思うので、気軽にボールを触って投げてみようって思ってもらいたいです。そこからボッチャの面白さを知ってハマっていく人が多いと思うので、最初から全部知ろうとするのではなく、楽しいボール遊びだなと思って参加してもらえればいいのではないかなと思います」

 

――ありがとうございました。

 

[末吉祐貴]