
(19)ルーキー特集⑮/長田隼人
昨年度4種目で明大記録を打ち立てるなど飛躍の年となった明大競走部。さらなる飛躍を誓う今年度のチームスローガンは「貪欲に~前のめりに一歩ずつ~」。そんな明大に〝強さ〟を求めてやってきた者たちの思いを紹介する。これは4年間を通して貪欲に求め続けていく彼らの一歩目だ。
第15回は競歩部門・長田隼人(商1=松山工)のインタビューです。(この取材は3月10日にオンラインで行われたものです)
――高校2年次で競歩に移行したきっかけは何でしょうか。
「高校1年生の頃はケガも多く、記録が伸び悩んでいました。その時に顧問の先生から競歩を勧められて始めたのがきっかけです」
――競歩に移行した際はどのような心境でしたか。
「最初に勧められた時、競歩はあまり人気がないのでこれからも長距離を走って速くなりたいという気持ちがありました。最初は競歩をやりたくなかったです」
――どのようなことがきっかけで心境が変わったのでしょうか。
「先輩がインターハイに向かって頑張っている姿を見て、自分も大きな舞台で頑張りたいと思いました。競歩でインターハイ出場を目指そうと気持ちが入れ替わった感じです」
――自分の強みは何だと思われますか。
「試合中の駆け引きで自分から積極的に前に出て歩く、それに挑戦するメンタルが強いと思います」
――そのメンタルを培った理由はなんでしょうか。
「陸上だけでなく普段の生活に乱れがあったら、競技に影響してくると思います。毎日の練習などを継続することは大変だと思うのですが、それを継続できたからこそ、メンタルを強くできたと思います」
――高校3年次のインターハイを振り返っていかがですか。
「今までの努力が実った気がしました。ケガをして練習できない時期があり、焦った時期もありました。ですが、切り替えてポジティブに取り組んできて優勝できたのでとても嬉しかったです」
――いつケガをされたのでしょうか。
「高校2年次の1月始めにケガをして、それが長引いてしまいました。インターハイ出場を目指していたので挫折してしまいそうになりました」
――競歩で急成長された理由は何でしょうか。
「練習量です。特別な練習はしてないのですが、日ごろから他県の選手はもっと練習していると思って練習していたからこそインターハイで優勝できたと思います」
――競歩に長距離の経験が生かされていると感じますか。
「競歩の練習だけでは強くなれないと思い、競歩の練習プラス長距離の練習も行っていたので力が付いたと思います」
――高校では練習日誌を書かれていたとのことですが、大学でも続けられますか。
「明大競走部が練習日誌を出さないといけないかは分からないのですが、個人的に大学でも練習日誌をつけていこうと思います。練習日誌を書くことで自分の調子が悪かった、良かった日がわかります。調子が悪かった時にそれを反映させていけるところが日誌の良いところだと思います」
――今までで一番悔しかった大会は何でしょうか。
「インターハイの後、10月にあった栃木国体(国民体育大会)です。インターハイで優勝し、2冠を狙っていたのですが、フィニッシュを目前に失格してしまったので悔しかったです」
――競歩の魅力は何だと思われますか。
「競歩にはルールがあって、それを守って最後まで美しい歩形で歩き切るところが魅力だと思います」
――明大に進学された理由はありますか。
「明大競走部には有名な三浦康二コーチがいて古賀友太さん(令4商卒・現大塚製薬)が日本選手権や国民体育大会で活躍されていて他にも強い選手が多いので自分も高いレベルで練習していきたいと思い入学しました」
――憧れの競歩の選手はいらっしゃいますか。
「世界選手権で活躍されている山西利和選手(愛知製鋼)です。昨年度の夏にオレゴン世界陸上があって、自分も当時テレビで見ていました。後半1人でペースを上げていく姿を見て自分もこんな選手になりたいと思い憧れになりました」
――ライバルだと思われる選手はいますか。
「下池翔多郎選手(順大)で、ライバルです」
――大学での目標を教えてください。
「大学ではU20世界選手権に出場することと五輪出場に向けて、大学で力を付けることが目標です」
――ありがとうございました。
[原田青空]
※写真は本人提供
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