(15)ルーキー特集⑪/加世堂懸

2023.04.11

 昨年度4種目で明大記録を打ち立てるなど飛躍の年となった明大競走部。さらなる飛躍を誓う今年度のチームスローガンは「貪欲に~前のめりに一歩ずつ~」。そんな明大に〝強さ〟を求めてやってきた者たちの思いを紹介する。これは4年間を通して貪欲に求め続けていく彼らの一歩目だ。

 

 第11回は長距離部門・加世堂懸(商1=仙台育英)のインタビューです。(この取材は3月21日にオンラインで行われたものです)

 

――高校時代で印象に残っているレースはありますか。

 「高校2年次の東北総体です。1学年上の堀先輩(颯介・商2=仙台育英)が疲労骨折してしまって、その時に大会で堀先輩が付き添いをしてくださって結果として東北2位になることができました。堀先輩のサポートもあっての2位だったので思い出に残っていますしとてもうれしかったです」

 

――明大に進学した理由を教えてください。

 「明大ではトラックでも駅伝でも高いレベルに挑戦できると思っていて、色んな種目に挑戦したいという面で明大が合っていると感じました。また、昔から憧れを抱いていたので憧れの場所で競技をしたいという思いで進学しました」

 

――どのような部分に憧れを抱かれていましたか。

 「両親が陸上をやっていた影響で正月は箱根駅伝を見ていたのもありますし、地元で全日本大学駅伝がやっていて間近で選手を見て、その時に明大がかっこいいと感じたので憧れを抱きました」

 

――実際に大学の練習に参加してどうでしたか。

 「高校は主に集団での練習が多かったのですが、大学は各自で練習することが多くなりました。自分次第で周りとの差を埋めたり広げたりできると思うので意識高くやっていきたいと思います」

 

――昨年度の堀選手の活躍を見てどのように感じましたか。

 「高校では身近な存在で競技でもそれ以外でも優しく厳しくしてくださった方が箱根駅伝を走っていてすごいと感じましたし、自分もそのレベルに到達したいと強く感じました」

 

――同期で意識している人はいますか。

 「大湊くん(柊翔・情コミ1=学校法人石川)は高校時代から結構連絡を取り合っていました。メイン種目は違うのですが、彼は国体とかでも活躍していましたし、自分も大きな舞台で活躍したいという気持ちがあるのでそういったところは意識しています」

 

――箱根駅伝にはどのような印象を持っていますか。

 「高校駅伝と違って注目度がとてもある大会ですし、自分が陸上を始めた時の夢でもあるので4年間でしっかりチャンスをつかめるように頑張りたいです」

 

――走りたい区間はありますか。

 「スピードを生かせる下りの6区を走りたいと思っています。堀先輩もその区間を走ったのでそれも少し意識しています」

 

――憧れの選手はいますか。

 「身近な存在になるのですが堀先輩です。仲良くしていただいているのですが尊敬している先輩です」

 

――競技人生で大切にしていることはありますか。

 「周りに合わせるのではなく、自分の意見ややりたいことを実行することは大切にしています」

 

――座右の銘はありますか。

 「高校の先生が言っていた『走りの本質で勝負』という言葉があるのですが、その言葉は心に残っています」

 

――走りの本質とはどのようなところだと思いますか。

 「積極的に走ることが走りの本質だと思います」

 

――4年間の目標を教えてください。

 「大きな目標は箱根駅伝出走です。また、4年間で陸上生活に悔いがないようにしたいと思います」

 

――ありがとうございました。

 

[島田五貴]

 

※写真は本人提供