
(7)ルーキー特集⑤/新田涼晴
昨年度4種目で明大記録を打ち立てるなど飛躍の年となった明大競走部。さらなる飛躍を誓う今年度のチームスローガンは「貪欲に~前のめりに一歩ずつ~」。そんな明大に〝強さ〟を求めてやってきた者たちの思いを紹介する。これは4年間を通して貪欲に求め続けていく彼らの一歩目だ。
第5回は長距離部門・新田涼晴 (文1=中京)のインタビューです。(この取材は3月16日にオンラインで行われたものです)
――明大に入学した理由は何ですか。
「中学生まで箱根駅伝(以下、箱根)に憧れを持っていたのですが、高校生になってやりたいことが変わって、1500メートルでもっと上を目指していきたいなと思うようになりました。自分の中で競技は大学生までと決めているので、中距離ができて、ブランドもある明大がいいなと思いました。また、中高と中距離で活躍していた馬場勇一郎さん(政経4=中京大中京)が明大にいるのを知って、上のレベルで戦っている選手と一緒に練習したいなと思い明大に決めました」
――陸上を始めたのはいつですか。
「小学4年生から陸上を始めて、本格的に長距離を始めたのは小学6年生の頃です」
――長距離を始めたきっかけは何ですか。
「小学生の頃所属していたチームでは、短距離をやっていても冬はみんな駅伝を走るんですけど、そこで長い距離を走ってみた時に案外いい記録を出すことができました。長距離をたくさん練習した成果が表れた時に、努力をすれば速くなれるんだなと気付いたのと、短距離は走る時間が短い分記録の更新が難しいんですけど、長距離は自分が努力しただけタイムの伸びの幅も大きくなるので、どんどん自己ベストを更新していく楽しさを知って長距離を本格的に始めました」
――自身が思う持ち味は何ですか。
「スピードと、こつこつ毎日練習を積み重ねられるのが自分の持ち味だと思います。中学生の頃から指導していただいた先生に『休みの日でもジョグをしろ』と言われ続けていて、完全に休むのではなくジョグをして疲れを取っていたので、大学でも少しの時間でもジョグをして、そこでみんなと走行距離の差をつけられたらと思います」
――明大とのつながりや知り合いはいますか。
「同じ高校から岡田和大選手(令3文卒)が明大に進学しました。その方は1500メートルで中京高の歴代でもトップクラスのタイムを持っていて、その記録を自分が高校在学中に抜くことができました。先輩と同じ大学に行って記録を超えたいと思ったのも明大に進んだきっかけの一つです。また、同級生の小林周太郎(営1=伊賀白鳳)とは高校生の時に共通の友達を通じて話したことがありました。自分より先に入寮していたので、知っている子がいるというのは安心感がありました」
――目標にしている選手はいますか。
「今は同じ大学の馬場選手が憧れです。中学生の頃から知っていて、同じ高校に行こうか迷ったこともあります。馬場さんにはまだそのような話はできていないですが、密かに目標にして頑張っていきたいなと思います」
――大学4年間の目標は何ですか。
「長距離部門では箱根がチームの目標になると思いますが、自分は中距離で上を目指していきたいなと思います。日本のトップレベルの選手と戦える日本選手権に出て、その中でも勝っていける選手になるのが4年間の目標です」
――これからの意気込みを教えてください。
「大学生になって、学業面でも一切手を抜くことなく、競技面でも新田涼晴という名前を多くの人に覚えてもらえるような、誰からにでも応援されるような選手になりたいと思います」
――ありがとうございました。
[覺前日向子]
※写真は本人提供
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