(40)著名人も多く参加! 決勝は史上初の大学決戦/ボッチャ東京カップ2023

 芸人やアスリート、さらにはボッチャ日本代表・火ノ玉JAPANも参加したボッチャ東京カップ。今大会は多くの観客が入り、にぎわいを見せた。決勝の対戦カードは杏林大と大阪公大となり、大会史上初めて大学同士での決勝戦が実現。試合は杏林大が大接戦を制し、栄冠を手にした。

 

◆3・11~12 ボッチャ東京カップ2023(武蔵野総合体育館)

 

 2日間にわたり、激闘が繰り広げられた。武蔵野総合体育館で行われたボッチャ東京カップ2023。今大会には全国で行われた予選を勝ち抜いた強者に加えて、お笑いコンビ・くりぃむしちゅーの上田晋也氏や元競泳日本代表でアテネ五輪金メダリストの柴田亜衣氏をはじめとする多くの著名人や、火ノ玉ジャパンも参戦した。

 

 強豪ひしめく中、決勝に駒を進めたのが杏林大と大阪公大である。大学同士の決勝戦は大会史上初の出来事であった。第1エンドで杏林大は大阪公大に大差をつけられ、厳しい戦いを強いられる。しかし何とか食らいつき、勝負は最終エンドへもつれ込んだ。息をのむ展開が続くも、軍配が上がったのは杏林大。大学決戦を制し、悲願の優勝を果たした。

 

 例年以上の盛り上がりを見せたボッチャ東京カップ2023。今大会、若い世代の躍進が目立ったことは、ボッチャ界において大きな意味を持つだろう。決勝の舞台に立った同年代の選手たちから、我々も多くの刺激を受けた。今大会、明スポは本選出場は果たせなかったものの、大会ボランティアやメディアとして大会のサポートに尽力した。我々もボッチャという競技をより多くの人に認知してもらい、興味を持ってもらえるように今後も活動を継続していきたい。

 

[末吉祐貴、布袋和音]

 

優勝チーム・杏林大コメント

――率直な感想を教えてください。

 「もう最高ですね。優勝できるとは思っていなかったので。最高です本当に。それしかないです」

 

――決勝まで振り返ってみていかがですか。

 「技術面ではまだまだで、雰囲気と流れとラッキー、これだけで勝ったと言っても過言ではないです」

 

――優勝した瞬間の感情はいかがでしたか。

 「元々優勝できると思っていなかったです。まず(東日本)大学選手権から勝てると思ってなかったので、予想外の予想外。言葉が出ないですね。うれしかったです」

 

――チームの強みはどこですか。

 「この勢いと雰囲気、あとリアクションとかですね(笑)。技術ではなくて、この見た目です。目立ちたいっていうこの気持ちが僕らの特徴です」

 

――ボッチャ部での活動内容を教えてください。

 「基本的には週1回、学校で部活動を行っているのですが、普通にみんなで楽しくボッチャをしています。試合前になったら、ガチ勢と楽しくやりたい組で別れてそれぞれ練習するみたいな感じです」

 

――大学生にボッチャの魅力を伝えるとしたらどのように伝えますか。

 「ボッチャは見るスポーツではなくてするスポーツなので、やってみることが大事かなと思います」

 

――今後の目標を教えてください。

 「優勝したら引退する予定だったのですが、来年の東京カップの出場権を得たので2連覇を目指したいです。あとは後輩の育成ですね。後輩の代でもボッチャに貢献できるように、そういう部活動を続けていきたいと思います」