
藤原睦月 五輪金メダルの夢を胸にさらなる高みへ
明治に新たな旋風を巻き起こせ!今年度も実力派ぞろいのルーキーたち。4月1日発行予定の紙面に載せ切れなかったルーキーを先取りしてお届けします。フレッシュな若さとこれからの4年間に期待です!
第4回はバドミントン部、藤原睦月選手(令5商入学=埼玉栄)です。
「粘り強く泥臭く」。自身のプレースタイルをそう語るのは、この春入学する期待のルーキー・藤原睦月だ。小学2年生の時に兄の影響で始めたバドミントン。北海道出身の藤原は中学校卒業後、名門・埼玉栄高に入学するため単身で埼玉へと居を移した。埼玉栄高は言わずと知れたスポーツの強豪校であり、全国から精鋭が集まる。高校時代の1日のスケジュールは、朝練の後授業を受け、昼休みにも練習。放課後の練習が終わっても夜遅くまで自主練をした。「とにかく練習。人一倍努力した」。その練習内容も基本ができていることが前提であり、部内で練習試合を重ね仲間と日々切磋琢磨(せっさたくま)した。
高校時代で一番印象深い試合は、高校3年次のインターハイ団体戦。高校の団体戦では第1ダブルス、第2ダブルス、以下シングルスが3人続く順番で試合を行う。準々決勝、ふたば未来学園高との試合で第1シングルスを任された藤原。チームが第2ダブルスまで順調にリードしていたところで、自分が黒星を挙げてしまったのだ。その後第2シングルスのチームメートが勝利し準決勝に進めたものの、チームの足を引っ張ってしまう苦い経験をした。「チームのために戦うということを学び、精神面でも成長させてくれた試合」。強豪校の厳しい環境の中で、大きく成長した高校時代だった。
大学でも競技を続ける理由は「プロになって五輪で金メダルを取ることで、支えてくれた人たちに恩返しをしたいから」。高校で北海道から埼玉に行くという選択をした時から、親をはじめとしたたくさんの人に支えられてバドミントンを続けてきた。その人たちの期待を裏切らないためにも、自身が成長できる環境として明大を選んだ。昨年度の全日本学生選手権(以下、インカレ)では、男子ダブルス、男子シングルス、女子シングルスでの3冠を成し遂げ、目覚ましい活躍を見せた明大バドミントン部。自主性を重視している部の方針と、強い先輩がそろっている環境に魅力を感じた。また、埼玉栄高の先輩である宮下怜(政経1=埼玉栄)の存在も大きい。2年前まで間近でその強さを見てきた選手でもある。「また一緒に練習できるのは光栄で楽しみ。絶対に負けたくない」。
今年の目標は「インカレの団体戦と個人シングルスで優勝すること」。また、4年間の展望は「4年間しっかりインカレで優勝して、全日本総合選手権でも結果を残し、日本代表に入りたい」。目指すは五輪金メダル。大きな向上心とひたむきな努力を糧に、大学バドミントン界に挑む藤原の活躍に期待したい。
[増田杏]
◆藤原 睦月(ふじわら・むつき)令5商入学、埼玉栄高。試合前のルーティンは「焼きプリンを食べること」。168センチ・64キロ
(写真は本人提供)
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