
大谷流生 府立奪還への救世主
明治に新たな旋風を巻き起こせ!今年度も実力派ぞろいのルーキーたち。4月1日発行予定の紙面に載せ切れなかったルーキーを先取りしてお届けします。フレッシュな若さとこれからの4年間に期待です!
第2回は拳法部大谷流生選手(令5法学部入学=大商大堺)です。
過去には全日本学生選手権(以下、府立)で7連覇を達成するなど大学拳法界をけん引してきた明大拳法部。そんな明大に今年度も期待の新戦力が加入した。関西の拳法名門校・大商大堺高出身の大谷は高校2年次の全国高等学校日本選抜大会(以下、選抜)において団体準優勝、個人でも全国ベスト8入りの経験を持つ実力者だ。
兄の影響で幼稚園から拳法を始めた大谷。試合に勝つ喜びに拳法の魅力を見いだし、中学進学後も部活動でラグビーに励む傍ら、地元の道場に通い、拳法の腕を磨いてきた。中学卒業後は「拳法で日本一になりたい」と、地元大阪の名門・大商大堺高へ進学。得意の立ち技を武器に1年次から団体戦に出場を果たすなど非凡な才能を見せる。コロナ禍で十分な練習を行えない中でも、腐ることなく日本一へ向け練習を重ねていった。だが、高校2年次の選抜では準優勝、3年次のインターハイでは3位と、目標であった日本一にはあと一歩届かなかった。
関西大学を筆頭に関西地域にも拳法の強豪大学は多く存在する。また、近年の明大拳法部に大商大堺高出身の選手は在籍していない。そんな中、大谷は生まれ育った地元・大阪を離れ明大への進学を決めた。なぜ大谷は明大を選んだのか。「明大は何度も日本一になっている。それに、兄も明大拳法部に所属していたので」。大谷の歩む拳法人生の先には常に兄・大谷六樹(令4文卒)の背中があった。兄・六樹は深町メイジの副将として府立2連覇に貢献した選手だ。輝かしい兄の姿を見てきた大谷にとって、明大を選ぶのは必然であった。
大学での目標は「個人、団体のどちらも優勝」。昨年度の府立でまさかの準々決勝敗退となった明大拳法部。府立奪還に燃える野村メイジに頼もしい新戦力が加わった。兄の背中を超え、黄金時代復活の一翼を担う。
[菅波陸哉]
◆大谷 流生(おおたに・るいき)令5法学部入学、大商大堺高。趣味は映画鑑賞。173センチ・73キロ
(写真は本人提供)
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