京都加入の福田がJ1開幕戦にスタメン出場!/選手コメント
2月18日、明治安田生命J1リーグ第1節、京都サンガFC対鹿島アントラーズが行われ、今季から京都へ加入したDF福田心之助(文4=北海道コンサドーレU―18)がスタメンでJリーグデビューを果たした。試合は前半に2点のリードを奪った鹿島が完勝。福田は前半は左SB、後半は右WBとして68分までプレーすると、前半はチームトップのスプリント数を記録し、チーム初シュートを放つなど積極的な姿勢を見せた。そんな福田に現在の心境をうかがった。
――前半は特に攻撃面で積極性が見られましたが、試合を振り返っていかがですか。
「開幕戦、Jリーグデビュー戦ということもあり、前日から自分がどれだけできるかどうかという楽しみという感情と同時に緊張感はありました。前半から自分らしく積極的にいこうと決めていたので、数値に出ていたのかなと思います。ですがチームとして試合の入りで相手に流れを持たせてしまったのが一番の敗因かなと思います」
――Jリーグの舞台では「明大の先輩との対戦が楽しみ」とおっしゃっていましたが、この試合では常本佳吾選手(令3政経卒・現鹿島アントラーズ)との対戦が実現しました。常本選手との対戦は振り返っていかがでしたか。
「開幕戦の相手が鹿島と決まった時から常本さんとできると思い意識していました。始動から右SBをやっていたのですが、ケガ人が出たこともあり左SBをやる機会が増えていました。曹貴裁監督から『開幕は左SBで行くぞ』と言われた時から常本さんとやれるという楽しみさがありました。いざ試合をしてみると守備の強度や周りの選手を動かす力、サッカーIQは大学の時よりもさらに増しているように感じました。大学で右SBとしてやってきた自分に、少なくとも自信を持っていましたが、試合を通して正直まだまだ上にいる存在であるように思えました。ですがJリーグの開幕戦、デビュー戦で常本さんと戦えたことは自分にとってとても貴重な経験値になりましたし、明確に目指せる人物となれて自分としてはよかったです」
――J1のレベルを体感して、今後のシーズンや将来に向けてどのような部分での成長が必要だと感じましたか。
「まずはデビュー戦で鹿島とやれたことは良い経験となりました。これが日本を代表するチームの強度とプレスの速さ、ゲームをコントロールする強さ、そして世界や様々な所で活躍している選手たちであることを肌で感じました。逆にこれを超えていかなければ自分はステップアップできないと思いましたし、超えていかなければタイトルや自分の目標には到達できないと思いました。まずは守備の強度の面。チームがいくら悪い状況の中で守備をしていても自分の所でボールを奪える守備力。攻撃の面では大学のようにチャンスがあるわけでないので、少ないチャンスをいかにものにできるか。クロスやシュートの精度を上げること。一本にどれだけ集中して意識できるかどうかが大事だと思いました」
――前半に左サイドでコンビを組んだ同じ大卒ルーキーの木村勇大選手との関係性はいかがですか。
「木村とはサンガの寮内でもよくコミュニケーションをとっていますし、ロッカーも隣なのでいつも一緒にいます。試合前に同サイドを組むことが決まったときは、大卒2人が鹿島相手に一泡吹かせてやろうと意気込んでいました。実際に結果として残すことはできませんでしたが、いつも一緒にいるからこその安心感やお互いが支え合う関係性になれていたかなと思います」
[土屋秋喜]
◆福田心之助(ふくだ・しんのすけ)文4、北海道コンサドーレU―18、174センチ68キロ。SBとして必要な能力全てを高いレベルで兼ね備える万能型SB。明大では4年次の関東大学1部リーグ戦でMVPを獲得した。本職は右SB。
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