(12)4年生引退インタビュー 松下幸也
今年度悲願のグランドスラムを達成した明大卓球部。名実ともに卓球界の王者に君臨した卓球部をけん引してきた4年生もついに卒業を迎える。今回はそんな4年生全員にそれぞれ思いを伺った。
(この取材は2月5日に行われたものです)
第6回は松下幸也(情コミ4=宮崎商業)のインタビューです。
――4年間で一番印象に残っている試合はいつですか。
「昨年度、自分たちが最終学年でグランドスラムを達成できたということが思い出に残っています。やはり1年生からずっとチームでグランドスラムを達成したいという思いはあったのですが、コロナなどで試合がなくなったり、無試合だったとしても負けてしまったりして、4年生になった時がラストチャンスだったので、達成したいなと強く思っていて、達成できたので印象に残っています」
――4年間で成長したと感じたことはありますか。
「卓球の面ではやはり強い選手がたくさんいて自分の知らない技術などを教えてくれる人がいるので、そういう人がいたおかげで強くなれたなと思っています。生活面では先輩たちが授業のことを1年生の時に教えてくれたので自分が上級生になった時にも下級生に教えてあげられたのではないかと思います」
――4年間明大卓球部として過ごした4年間をどのような一言で表しますか。
「『最高!』じゃないですかね(笑)。やはり寮生活なので部員と一緒にいる時間が長くて、寮生活でしかできないことなどもコロナ前はできていたので、寮生活にしかない楽しみがありました。それに明大卓球部はチームワークがいいと思っているので、団体戦の大事な試合の時はみんなが進んで出場する選手のボール拾いやサポートをして出られない選手なりに協力していたので、そういう面でチームワークがよかったと思います」
――特に寮生活で楽しかったことは何ですか。
「コロナ前だとみんなで一つの部屋に集まってゲームしたり話をしたりするのが楽しかったです。コロナが流行してからは一つの部屋に集まれなくなってしまって残念でした」
ーー同期や後輩に対してどのような印象を持っていますか。
「同期は結構協力する感じでした。話しづらい相手とかもいなかったので同期にも恵まれていたなと思います。後輩も生意気なところはありますが、やはり頼ってくれた時とかは嬉しかったので、うまく答えられたかは分かりませんが、いい子ばかりでした」
――明大卓球部に入って良かったなと思うことはありますか。
「やはり卓球が強いことで明大は有名だと思いますが、生活面や人間的な部分でも大きく成長できたなと思っています。目上の人にラインやメールをする時に監督がその文章を注意してくださったりしたので、社会人になってからも恥ずかしくないように指導していただきました」
――4年間で挫折を感じたことはありましたか。
「入部した当初は自分が試合に出たいと強く思っていました。でも周りが強くて思うように勝てない時期があってその時が挫折だなと思います。でもそこから自分の練習方法を探したり、強い人にアドバイスをいただいたりしてそれなりには復活できたのではないかなと思います」
ーー松下選手にとって卓球とは何ですか。
「スポーツですが、個人戦も団体戦もありいろんな種目があって種目ごとに醍醐味があるので一生楽しめると思います。これから卓球を続けるわけではないですが、友達と試合に出たりしたいなと思っているので、おじいちゃんになってもなりたいなと思っています」
――卒業を目前にした今の気持ちを教えてください。
「とりあえず一安心です(笑)。これからの社会人生活への不安と、明大を離れる悲しさも少しあります。大学生活は短く感じました」
――大学卒業後はどうされるのですか。
「飲食系の業界に勤めます。就活する時に自分が何をしたいか分からなかったのですがやはり卓球以外に一番好きなことを考えた時に飲食系だったので、この業界にしました」
――ありがとうございました。
[新村百華]
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