
(8)4年生引退インタビュー 川村大貴
今年度悲願のグランドスラムを達成した明大卓球部。名実ともに卓球界の王者に君臨した卓球部をけん引してきた4年生もついに卒業を迎える。今回はそんな4年生全員にそれぞれ思いを伺った。
(この取材は2月6日に行われたものです)
第1回は川村大貴(政経4=遊学館)のインタビューです。
――卓球を始めたきっかけは何でしたか。
「父親が愛知県の高校で女子卓球の監督をしていたことで、たまに顔を出しに行きそこから始めたという感じです」
――4年間で一番思い出に残っている試合を教えてください。
「4年生の春季リーグ戦です。第1戦の法政大学との試合に5番手で出場し、勝利できたことです」
――4年間で成長したことは何ですか。
「卓球面では技術的には全てうまくいったと思います。やはり先輩方がみんなうまかったので自分も自然とうまくなれたというのがありますし、人間的な面では上下関係が高校よりも厳しく、そこで磨かれました」
――上下関係の厳しさを感じた場面はありますか。
「1年生が掃除をしないといけなくて、できていないと外出禁止になりました。高校ではなかったのでやはり大学の方が厳しくて社会に出ても通用する人間になれる生活を送っていたと思います」
――大学4年間を一言で表してください。
「いろいろな経験ができました」
――どのような経験をされましたか。
「上京してきて3、4年で居酒屋に行く経験もしましたし、卓球では伝統校でリーグ戦に出場できたので良かったと思います」
――一番の挫折を味わったのはいつ頃でしたか。
「2年生の春休みです。自分より強い先輩と練習するときに自分のミスなどを結構指摘されることがあってイップスになりかけました。そこからはひたすら我慢してやりました」
――イップスを乗り越えたきっかけはありますか。
「監督と相談してその選手と試合をしないようにしました(笑)」
――同期に対しての印象を教えてください。
「みんな仲が良いです。上の代は卓球の強さが均等で誰が試合に出てもおかしくないレベルの強さでしたが、自分たちは全員そこまで強くなくてそれが逆に上の先輩方よりも自分たちの方が、仲が良かった理由なのかなと思います」
――後輩に対しての印象を教えてください。
「後輩も自分たちと同じくらい仲が良く、自分たちとも近い距離感で接してくれていつも楽しく過ごせました」
――大学卒業を目前にした今の気持ちを教えてください。
「寮生活だったのでみんなと離れるとなると寂しい気持ちはありますが、たくさん良い経験もできたので社会人になったら半年に一度くらいはまた寮に顔を出したり遊びに行ったりしたいなと思います」
――明大卓球部に入って良かったと思いますか。
「はい、思います。日本一の大学で昔から強く伝統もある明大卓球部に入れてうれしく思います。4年間ずっとリーグ戦ではベンチに入れてもらえて、4年生の春には試合にも出させていただいてとても良い経験ができたので明大に入れて良かったと思います」
――川村選手にとって卓球とは何ですか。
「自分にとって卓球は人生に付き物です。『人生=卓球』だと今は思っています」
――卒業後の進路を教えてください。
「愛知県で金融に勤めます。卓球はもう少し続けようと思います」
――ありがとうございました。
[七海千紗]
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