
(202)箱根駅伝事後インタビュー⑬/新谷紘ノ介、室田安寿
〝返り咲け明治〟。復活を誓うスローガンを胸に挑んだ箱根路。10区間中2区間で区間賞を獲得するなど紫紺の戦士たちが躍動するも、結果は総合12位。3度目の正直とはならなかった。今回はレース後の選手たちの声をお届けする。
補欠の新谷紘ノ介(政経2=世羅)、室田安寿(情コミ1=宮崎日大)のインタビューです。
新谷
――今回出走とはなりませんでした。
「全日本大学駅伝がふがいない結果に終わったので、箱根駅伝(以下、箱根)は絶対にリベンジしてやるという思いで練習してきました。練習も外すことなく自分の調子もどんどん上がっていったので、本当に手応えを感じていました。それでも出走には至らなかったので、やはり直近だけ調子が良くても駄目だと感じました。トータルで見て力不足だったと思います」
――総合12位という結果はどのように受け止めていますか。
「途中シード圏内に入ったりシード権争いをしたりしている中で、結果的に12位だったので、チームで見ても勝負弱さが出たと思います」
――富田峻平選手(営4=八千代松陰)、杉彩文海選手(文3=鳥栖工)の区間賞獲得に関してはいかがですか。
「2人とも私生活は変わった人なので、区間賞を取れるような人には見えないです(笑)。ただ本当にやるときはやってくれる2人です。富田さんに関しては1年間仲良くしてくださったり、お世話になったりしたので、区間賞は心の底からうれしかったです。杉さんは昨年度調子が良い中で走れず、苦労されていました。また自分のことをよく気にかけてくださっていたこともあり、区間賞獲得は本当にうれしかったです」
――来年度に向けて意気込みをお願いします。
「来年度は3年生で上級生になります。来年度こそは絶対に出走して、僕の人生を懸けて臨みたいと思います。覚悟の1年にします」
――ありがとうございました。
室田安寿(情コミ1=宮崎日大)
室田
――明大はシード権を逃す結果になりました。
「率直に悔しいという言葉に尽きます。同級生の森下(翔太・政経1=世羅)や堀(颯介・商1=仙台育英)、吉川(響・文1=世羅)が出走して勢いをつける走りをしてくれました。同級生が箱根で戦っている姿はうれしくもありましたが、自分が走ることができず悔しい部分が本当に大きかったです。来年に向けてまたやっていかないといけないという気持ちでいっぱいです」
――往路の走りをご覧になっていかがでしたか。
「1~3区の流れは本当に理想の流れでした。5区で少し吉川響が失速して区間順位が落ちてしまいましたが吉川響は来年もありますし、自分としては吉川響しか山を走れる選手はいないと思っています。往路に関してはシード権を狙えるあたりにいたので良かったと思います」
――復路に関してはいかがでしたか。
「復路は6区の堀颯から始まってうまく流れたように見えたのですが、やはり9区、10区のプレッシャーがかかるところで少し失速してしまい、シード権を逃してしまったことが今回の敗因だと思います。1年間安定して力強い選手が箱根で走れる選手だと思っているので、1年間を通して継続して結果を出すことと精神的な強さが本当に大切だと感じた復路でした」
――今の明大に足りないものは何だと思いますか。
「シードに対する貪欲さは年々増えてきていると思いますが、大舞台で走れる精神力というのは他大学と比べて劣ると思います」
――室田選手ご自身の今年度の取り組みを振り返ってみていかがですか。
「1年間を振り返って自分なりには順調に前進できたと思います。しかし、箱根に出走すると考えるとまだ力不足に感じる部分がありました。来年1年間は継続的に練習して、森下のようなチームに勢いを与えられるような走りをすることで、来年こそは自分たち1年生を軸にシード権獲得を目指していきたいです」
――同期の中でどういった立ち位置になりたいですか。
「輝かしい成績を残すのは森下、堀颯、吉川響の3人でいいと思っています。その代わりに自分は縁の下の力持ちのようにチームの底を支えるような選手になっていきたいです」
――今後に向けた意気込みをお願いします。
「この1年間箱根に向けてやってきましたが出走はかないませんでした。来年は出走も目指すことに加えて、シード権獲得に貢献するためにまた今年は力を付けて、報告会でいい報告ができるように頑張りたいと思います」
――ありがとうございました。
[石井遥、松原輝]
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