
(196)箱根駅伝事後インタビュー⑦/杉彩文海
〝返り咲け明治〟。復活を誓うスローガンを胸に挑んだ箱根路。10区間中2区間で区間賞を獲得するなど紫紺の戦士たちが躍動するも、結果は総合12位。3度目の正直とはならなかった。今回はレース後の選手たちの声をお届けする。
7区を走った杉彩文海(文3=鳥栖工)のインタビューです。
7区 杉彩文海 区間順位1位 1時間02分43秒
――今回の走りを振り返っていかがですか。
「前を追う位置だったので、最初から突っ込んで粘れるところまで粘り切るというレースプランを考えていました。コンディションがとても良く、普段通りの走りができたと思います」
――コンディションの面から見て、好記録を出せそうな予感はありましたか。
「タイムはあまり気にしていませんでしたが、非常に走りやすかったです。最初突っ込むつもりでいったら思いの外走れたという感じです」
――区間賞を取った率直な感想をお願いします。
「自分でも本当にびっくりしています」
――天候や風は走りに影響しましたか。
「風は少し向かい風がありましたが、ほとんど感じなかったです。気温も落ち着いていたので、とても走りやすいコンディションだったと思います」
――レース中は山本佑樹駅伝監督からどのような声掛けがありましたか。
「前を行っていた東京国際大、城西大との秒差や『動きがしっかりできているから自信を持っていけ』などの声掛けが主でした」
――視界に東京国際大と城西大が見えたときはどのような気持ちでしたか。
「自分と前を走る大学がちょうどシード権のはざまだったので、追い抜くしかないという気持ちでした。追い抜くためにきつくても踏ん張らないといけないと思いました」
――8区・加藤大誠選手(営4=鹿児島実)への襷リレーの際に何か言葉を交わしましたか。
「自分から声を掛けるほどの余裕はありませんでしたが、加藤さんは『よくやった』とおっしゃってくださいました。加藤さんの姿が見えたので、もう一踏ん張りしようという気持ちになりました」
――1区で富田峻平選手(営4=八千代松陰)が区間賞を獲得されました。
「最後までシード権を取るという執念の走りで、4年生の気迫がありました。4年生のそういった姿勢を受けて、自分も火がつきました」
――総合順位12位の結果に関してはいかがですか。
「シード権を獲得することを目標にやってきたので、それが達成できなかったことは悔しい思いでいっぱいです。そうした中で最後の最後までシード権争いができたことについては、昨年度、一昨年度から一つ成長した部分だと思います」
――今回が最後のレースとなった4年生に向けメッセージをお願いします。
「4年間本当にありがとうございましたと伝えたいです。今回シードを落としたということで悔しい気持ちでいっぱいだと思います。しかし4年生を中心にやってきた1年間は間違っていないと思っています。4年生が築き上げたものを自分たちの代でつないで、また新しい伝統を作っていきたいです」
――来年度に向けて意気込みをお願いします。
「今回走ってみて沿道からの拍手やメッセージなど、いろいろと応援していただいて自分たちは走れていることを実感しました。そうした方々への感謝の気持ちを忘れずに、また1年間厳しい戦いになりますが頑張っていけたらと思います」
――ありがとうございました。
[石井遥]
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