
(188)箱根駅伝事前インタビュー⑱/小澤大輝
2年連続で箱根駅伝(以下、箱根)のシード権を逃している明大。それ故、古豪と評されることの多いチームだがその実力は申し分ない。箱根駅伝予選会(以下、予選会)では安定した走りで2位通過、全日本大学駅伝(以下、全日本)では新戦力が好走を見せるなど着実に手応えをつかんだ。今大会こそ伝統ある紫紺の襷をシード権と共にゴールへ届ける。揺るぎない決意を胸に、チーム一丸となって箱根を戦う覚悟は十分だ。
第18回は小澤大輝主将(政経4=韮山)のインタビューです。(この取材は12月10日に電話で行われたものです)
――現在のコンディションはいかがですか。
「予選会前に痛めたアキレス腱が完治して、痛みなく走れているので、それはすごい幸せに感じています。練習も積めているので上がっていくのではないかという感覚はあります」
――脚の状態は万全ですか。
「そうですね、完璧に近いと思います」
――希望区間はありますか。
「前半で走りたいと思っています。1~3区までを走れたらと思いますし、昨年度走った4区も自分が走る、走らないに関わらず何かチームにプラスのことができたらと思います」
――他のメディアでは2区を希望しています。
「チームで一番速い人が走る区間が2区だと思っています。やはり2区を目指していないと他の区間も走れないと思うので、2区というのはメディアでは言うようにしています」
――ご自身の走りは2区に向いていると思いますか。
「どの区間に向いているかはあまり感じないですね。どんなコースでも走らなければいけなくなったら走るのが前提ですし、そのための練習はしてきているつもりです。なので、2区であろうと3区であろうと山以外であればどこでもいけるかなと思います」
――目標はありますか。
「悔いを残さない走りをしたいです。苦しくなったときに、ここで頑張った方が後からは苦しくはないのではないかという考えながら一秒一秒粘っていきたいと思っています」
――主将としての1年間を振り返っていかがでしたか。
「主将としていろいろ悩むことや迷うことはありました。ですがやはりいろいろ経験させてもらって、こういった経験は他の人にはできない貴重な経験だとは思うので、きっと自分の人生にとってプラスになるのではないかと思っています」
――この1年間で主将として取り組んだことはありますか。
「日頃の生活面を重要視して行動してきました。やはり陸上競技の根幹となるのは体調管理や自分自身に対してどれだけ厳しくできるかだと思うので、そういったところを重要視していました。ですがあまり主将が言い過ぎると良くないとも思うので、その辺りのバランスを見ながらやってきたところはあります」
――昨年度の箱根はご自身の中でどういう印象として残っていますか。
「昨年度は悔しいという思いが一番強いですね。シード権は絶対取れると思っていた部分があったので、悔しさはとてもありました」
――チームの雰囲気はいかがですか。
「チーム全体として箱根に向けて(高い意識で)やってくれていると思います。また富津合宿もエントリーに入らなかった近藤(亨・商4=愛知県私立愛知)、杉本(龍陽・政経4=札幌日大)、勝浦(小太郎・商4=札幌山の手)がサポートに来てくれて、エントリーに入らなかった選手も入った選手も(同じ意識で)できているのでとてもいい雰囲気だと思います」
――この1年間でチームとして成長したと感じる部分はありますか。
「競技に向き合う姿勢が、僕が入学した時と比べてとても上がっていると感じます。競技に対する真面目さが増えてきていますね」
――チームの目標はありますか。
「やはりシード権を獲得して、来年度の出雲駅伝への出場権を獲得することが一番の目標になると思います」
――シード権以上の順位については何か考えてはいますか。
「まずはしっかりシード権を獲得することが自分たちの置かれた状況です。それ以上の結果を目指すのは当たり前なのですが、具体的な部分はあまり考えていないです」
――箱根に向けての意気込みをお願いします。
「箱根でしっかり結果を残して最後4年生として終われるというのが一番だと思いますので、後悔ない走りをして後輩たちにシード権を残して卒業したいと思います」
――ありがとうございました。
[菊地隼人]
第99回箱根駅伝まであと2日。
関連記事
RELATED ENTRIES