
(187)箱根駅伝事前インタビュー⑰/富田峻平
2年連続で箱根駅伝(以下、箱根)のシード権を逃している明大。それ故、古豪と評されることの多いチームだがその実力は申し分ない。箱根駅伝予選会(以下、予選会)では安定した走りで2位通過、全日本大学駅伝(以下、全日本)では新戦力が好走を見せるなど着実に手応えをつかんだ。今大会こそ伝統ある紫紺の襷をシード権と共にゴールへ届ける。揺るぎない決意を胸に、チーム一丸となって箱根を戦う覚悟は十分だ。
第17回は富田峻平(営4=八千代松陰)のインタビューです。(この取材は12月10日に電話で行われたものです)
――全日本大学駅伝の結果を踏まえて意識して取り組んだことはありますか。
「富津で合宿を行った際に、もう一度下地づくりとして、ジョグなどで多く距離を踏んできました。また例年通り、箱根のレースペースに近いペースで練習を行いました」
――富田選手が注目している選手はどなたでしょうか。
「小澤(大輝主将・政経4=韮山)が一番頑張っていると感じています。主将としてチームをまとめつつ、自分自身もいい走りができるように必死になって練習していますので、本当に人一倍頑張っているなと思います」
――最後の箱根に臨む4年生の雰囲気はいかがですか。
「4年生はもう最後の箱根ですし、選手によっては最初で最後の機会になります。それぞれあまり口には出していないですが、緊張やさまざまな思いを抱えてやっているのは普段の練習からひしひしと伝わってきます」
――この1年でどのような部分が成長したと思いますか。
「頼れる先輩方が卒業して、毎試合自分がチームを引っ張る思いで試合に挑んできました。そういった試合に対する思いの強さは、試合を重ねるごとに強くなってきていると思います」
――富田選手の強みを教えてください。
「前を追っていく走りができる点だと思います。また、自分は強気のレース展開をする方だと思っていまして、レース中に気持ちで負けてしまってはうまく走れないので、最初から積極的にいこうと毎試合心がけています。 箱根当日も、自分が明治のシード権獲得に大きく近付けるんだという思いで走りたいと思っています」
――今までの大会で自信につながった大会はありますか。
「やはり大学3年次の箱根は大きな自信になりました。7区を区間2位で走って、4年生ではそれ以上悪い走りはできないと、毎試合前回よりも良いレースをしなければならない思いで臨んでいます」
――富田選手にとって箱根はどのような大会ですか。
「箱根は、1年をかけて頑張ってきた練習の成果を発揮する場所だと捉えています。同時に、そこで成果を出さなければ次の1年が大きく変わりますし、それまでの1年間の努力が報われるか報われないかを左右する重要なレースです。やはり他のレースとは格付けがあまりにも違う、そんな大会です」
――箱根への意気込みを教えてください。
「どの区間を走ることになっても明治のシード権獲得に大きく貢献できる走りを、チームのよい流れをさらに大きくするような走りをしたいと思います」
――ありがとうございました。
[覺前日向子]
第99回箱根駅伝まであと2日。
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